Microsoft⁠.NET 8をリリース ―GPTなどのLLMが.NETアプリに直接統合可能に

Microsoftは、2023年11月14~16日に開催されたオンラインイベント.NET Conf 2023において、.NETの最新バージョンとなる「.NET 8」のリリースを発表した。.NET 8はLTS(Long Term Support)で提供され、最初のリリースから3年間サポートされる。

.NET 8では、 OpenAIのGPTなどの大規模言語モデル(LLM)を.NETアプリに直接統合可能となったほか、実際の使用状況に基づいてコードを最適化する「Dynamic Profile-Guided Optimization(PGO⁠⁠」と呼ばれる新しいコードジェネレーターがデフォルトで有効になっており、アプリのパフォーマンスを最大20%向上させることができるという。

このほか以下のような特徴が挙げられている。

  • .NETを使用してクラウドネイティブアプリケーションを構築するためのスタック「.NET Aspire」がプレビューで利用可能に
  • .NET 8コンテナの機能強化、.NET SDKツールはDockerfileを使用せずにコンテナイメージを公開、デプロイ可能に
  • .NETアプリをネイティブコードにコンパイルするネイティブAOT(Ahead-Of-Time)により、JITコンパイラよりメモリ使用量が少なくアプリに必要なコードのみをデプロイし即座に起動するアプリが作成可能に
  • コードをより簡潔に表現力豊かにする新しい言語拡張機能をもつC# 12をサポート

.NET 8は同社のVisual Studio 17.8.0でサポートされるほか、SDK、実行環境であるASP.NET Coreランタイムが.NET 8ダウンロードページからダウンロード可能。

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