U-22プログラミング・コンテスト実行委員会は、2023年11月19日(日)に行われた「U-22プログラミング・コンテスト2023」最終審査会において入選16作品を審査、経済産業大臣賞をはじめとする各賞を決定した。
今年はリアル開催での人数制限も撤廃し、候補作品の制作者が審査会場に集結、それぞれの作品について審査員を前に個性的なプレゼンテーションが披露された。
今年の作品の特徴としてはAIの活用が挙げられる。機械学習や生成AIのAPIを作品に組み込んだり、生成AIを活用してストーリーを生成するアプリなどが登場した。また小学生にもかかわらず高校・大学レベルの数学を独学で学習・理解し、非常に論理的なプレゼンテーションを行った受賞者には会場から感嘆の声が上がり、将来性も含め高い評価を獲得した。
経済産業大臣賞〈総合〉は、AWS上で動作するAIによってFMシンセサイザーの複雑なパラメータを簡単に操作できる「AIシンセサイザー「OneSynth」」が受賞。また経済産業大臣賞〈テクノロジー〉はCommon Lisp上で動作する深層学習フレームワークおよびそれに特化した行列演算ライブラリ「cl-waffe2」、経済産業大臣賞〈アイデア〉はヴィジュアル環境も用意された、式だけで作れる「関数型のコンパイラ言語Yet」、経済産業大臣賞〈プロダクト〉は「グラフを変化させ、グラフ上のボールを転がしてゴールへ導くパズルゲーム数学好きのラクガキパズル」がそれぞれ受賞した。
その他、経済産業省商務情報政策局長賞をはじめ各スポンサー企業賞等を含めた最終審査の結果は「U-22プログラミング・コンテスト2023」公式サイトにて公開されている。
また、U-22プログラミング・コンテスト最終審査会の同日、同時開催となった「第2回 U-22キービジュアルコンテスト」の優秀賞3作品も発表された。