この記事では、これまで、ユニバーサルアナリティクス
前回は、ユニバーサルアナリティクス
UAとGA4の大きな違い
さまざまな違いがあるのですが、ここでは大きな違いとして以下の2つの特徴を挙げます。
①「ページへのアクセス」ではなく「ユーザーの行動」にフォーカスを当てた計測
UAでは、
GA4では、基本となる計測の単位が
アルファベットなのでなんだか見づらいですが、まあだいたい見慣れた言葉にできます。
イベント名 | カタカナ | 意味 |
---|---|---|
page_ |
ページビュー | UAの |
user_ |
ユーザーエンゲージメント | 1秒以上ページを表示 |
session_ |
セッションスタート | セッションのはじまり |
scroll | スクロール | ページの最下部 |
first_ |
ファーストビジット | 初回訪問 |
click | クリック | 外部サイトへのリンククリック |
この中で
②「エンゲージメント」という考え方が加わった
「user_
「エンゲージメント」
2つの特徴を実際の画面で比較してみる
UAの表を見てみる
直帰率が入っていたり、ページ/セッション
GA4で同じような表を見てみる
同じサイトの数字を同じ期間で、GA4で出してみたのが以下の画像です。右にスクロールするとさらに項目があります
項目名が長すぎて途中で省略されていて見づらいのですが、内容としては以下になっています。エンゲージが中心となった項目になっていることがわかります。
- ユーザー
- セッション
- エンゲージのあったセッション数
- セッションあたりのエンゲージメント時間
- エンゲージのあったセッション数
(ユーザーあたり) - セッションあたりのイベント数
- エンゲージのあったセッションの割合
- イベント数
- コンバージョン
たとえば、
- 10秒以上継続した
- コンバージョンイベントが発生した
- 2回以上のページビュー
(Webの場合)
のいずれかが発生したセッションの数です。
ユーザーが関心を持っているかどうかをこういった基準で判定して、
ここでちょっと補足ですが、さきほど出てきた
UAとGA4で数字が違うのはなぜ?
画面を比較すると、同じ
セッションの計測方法
UAとGA4は、1セッションを以下のように計測します。
- UA:1セッション=
「最初にサイト内のページを見たとき」 」から 「最後のページを見て離脱したとき - GA4:1セッション=
「session_ 」start イベントが発生したとき」 から、 「最後のイベントが発生したとき
これだけを見ると、そこまで数字が変わらないのでは?
別セッションとしてカウントする条件の比較
日をまたいだ場合 | 異なる流入元 | セッション最大時間 | 別セッションとしてカウントする間隔 | |
---|---|---|---|---|
UA | 別セッション | 別セッション | 24時間 | 30分 |
GA4 | 同じセッション | 同じセッション | 制限なし | 30分 |
とくに
例1:同じ人が日付をまたいでアクセスした場合
例2:Google検索でアクセスした人が、30分以内にYahoo!で検索して再アクセスした場合
ユーザーの識別方法
GAが同一ユーザーからのアクセスとみなすための識別方法は、以下のとおりUAでは2種類、GA4では3種類あります。初期設定での優先順位がUAとGA4で異なっているため、ユーザー数のカウントが異なってくる場合があります。
UserID
UAでもGA4でも利用されます。計測対象となっているサイトがログインを求められるものの場合に使われます
Googleシグナル
GA4のみで利用されます。Googleにログインしている人であれば、さまざまなデバイスからアクセスしても1ユーザーとしてカウントします。Googleシグナルを利用することで、アプリとWebを横断したアクセスの際も1ユーザーとしてカウントすることが可能になります。
GA4ではUserIDが取得できなかったときに利用されます
クライアントID
UAでもGA4でも利用されます。ブラウザのCookieを利用するため、同じユーザーが別のブラウザを利用した場合は別のユーザーとしてカウントされます。
UA、GA4ともに、一番低い優先順位で利用されます。
「ユーザー」の定義の違い
識別方法の違いの他に、
計測方法と定義についてまとめると、以下のようになります。
ユーザーの識別方法 |
ユーザーの定義 | |
---|---|---|
UA | UserID→クライアントID | ユーザー数の合計 |
GA4 | UserID→Googleシグナル→クライアントID | アクティブユーザー数 |
GA4では「自分のサイトに関心を持っているユーザー」がより正確に可視化できる
ここまでお話してきた通り、UAとGA4では考え方が大きく異なっています。UAはこれまで一般的に
でも、UAではあまりはっきりわからなかった
結局このようなツールは
GA4自身も日々進化をしていて、突然機能や指標が増えたりしています。
私たちもGA4の感覚に慣れて、進化していきたいですね!
次回は、UAで見ていた