手元のGoogle Pixel 6 ProでもGeminiが使えるようになりました。使えとしても、時間がかかるのだろうと考えていたので、これほど早いタイミングで使えるようになったのはうれしい誤算です。
今回で連続3回目となりますが、Gemini関連の話題をお届けします。
ミドルレンジのデバイスでもGemini!
現時点でGemini Nanoが使えるのは、Tensorプロセッサが搭載されたデバイスに限られます。しかし、これをさらに拡大する動きがあります。
台湾の半導体メーカMedaiTekは、Googleと協力して自社SoCである
MediaTek Dimensity 9300 and 8300 Chipsets Now Optimized for Google Gemini Nano | MediaTek (en)
Dimensity 9300と8300は、中国メーカの準ハイエンド、ミドルレンジのデバイスに搭載されていることが多いSoCです。このレンジでのデバイスでもGeminiが使えるようになるので、より身近なものになっていくはずです。
Dimensity 9300と8300搭載の既存スマホで、Gemini Nanoが使えるようになるかは不明です。
リリースには、Gemini Nanoを動かすためにSoCに手を加えた記述はなく、移植のためにMediaTekのNeuroPilotツールキットをGoogleが活用したとされているので、ソフト関連の移植で済んでいるようです。であれば、Gemini Nanoが既存端末で使えるかはOEM先のやる気次第なのかもしれません。
Playストアのアプリ説明もAI
Android AuthorityがPlayストアのアプリ概要に、AIで生成した説明書きを使うテストをGoogleが行っていると報じています。
Google Play Store tests AI feature that cuts through app description fluff
具体的には、Playストアのアプリ詳細に
アプリの説明は、開発者に委ねるよりもAIで生成する方が冗長さが排除できると考えているかはわかりませんが、プラットフォームの協力者も冗長な要素の1つとGoogleが見ているのであれば、傲慢な気もします。
ユーザ目線で見れば、ゆれがない切り口でアプリの概要や機能の説明がされていると見ることもできるので、見た方によってはアリなのかもしれません。
運転中にもAIのお世話に
Googleは、Android AutoにもAIの統合を検討しています。
具体的には、Googleアシスタントが長いメッセージやグループチャットをAIの力で要約するというものです。
公開されたサポートドキュメントには、一部のデバイス、地域、国、言語では使えないとのただし書きがあるのと、要約はAIによって生成されるので誤りが含まれる可能性があり、いつでもオフにできる記載もあります。らしくないので、何か裏があるのかとうがった見方をしてしまいます。
Android Auto で Google アシスタントを使用してメッセージを要約する - Google アシスタント ヘルプ
仕事で使わないない限り、1時間以上、車の中に居ることは稀です。よって、今回のような機能強化は他人ごとに感じますが、おもな移動手段がクルマの国ではありがたいのかもしれません。
筆者は
軽量オープンモデルの「Gemma」公開
AI関連は目まぐるしく、Geminiのオープンソースモデルになる
Gemma: Googleが新しい最先端のオープンモデルを導入
モデルは、Gemma 2BとGemma 7Bの2つが用意されています。これから、同じサイズのクラスで最高のパフォーマンスを実現します。また、Gemmaを使ったアプリケーションが開発できるように、ツールキットも公開されました。
今週は、このあたりで、また来週。