本連載では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。
前回紹介したボーンコンストレイントとは「あるボーンを動かすと、別のボーンもその動きに影響を受けてなにかしら動く」といったものでした。そのボーンコンストレイントには様々な種類がありますが、第28回目の今回は動きを制限するものをいくつかみていきます。
距離制限
距離制限ではターゲットを指定し、そのターゲットとの距離に対して制限をかけることができます。
なお、のちほど「位置制限」と「距離制限」についてもみていきますが、「ターゲット」を指定するのはこの「距離制限」のみになります。
距離制限の追加方法は、画面右側にある「ボーンコンストレイントプロパティ」から「距離制限」を選択します。「ターゲット」を「アーマチュア」にし、「ボーン」を「ある一定以上距離を保ちたいボーン」を選択します。
「制限する領域」は「内側」にすると指定したボーンから一定の距離離れられなくなり、「外側」にすると指定したボーンから一定の距離近づけなくなります。
また、「距離」の値は大きくすればするほど、指定したボーンから離れられなくなる/近づけなくなる距離が大きくなります。
位置制限
位置制限では、オブジェクトの位置を制限します。ある一定の距離以上は動けなくなる、といった形です。
位置制限の追加方法は、画面右側にある「ボーンコンストレイントプロパティ」から「位置制限」を選択します。すると、どの軸に対してどれだけの制限をかけるかの項目が表示されます。
例えば「X最小」の値を「0m」、「X最大」を「2.0m」にすると、ボーンの動きはX軸上では0m~2mの間しか動けなくなります。Y軸とZ軸には制限はかけてないので、自由に動かせます。
回転制限
回転制限では、オブジェクトの回転を制限します。ある一定の角度以上回転できなくなる、といった形です。
回転制限の追加方法は、画面右側にある「ボーンコンストレイントプロパティ」から「回転制限」を選択します。すると、どの軸に対してどれだけの制限をかけるかの項目が表示されます。
例えば「Y」チェックマークを入れて、「最小」を「-5°」、「最大」を「5°」にすると、Y軸に対しての回転が-5°から5°のみに制限されるわけです。
今回は、ボーンコンストレイントの中でも、動きを制限するものをみてきました。次回は動きをトラッキングするようなボーンコンストレイントについて見ていく予定です。次回もよろしくお願いします!