Google⁠AIモデルの新ファミリー「Gemma」発表 ―Geminiと同じテクノロジーに基づく軽量モデル

Googleは2024年2月22日、Geminiモデル作成に使用したのと同じ研究/テクノロジーから構築した軽量で最先端のAIオープンモデル ファミリーGemmaを発表した。2月22日より全世界で利用できる。

Gemmaは2023年に発表された同社の生成AIモデル「Gemini」と同じ技術、およびインフラストラクチャコンポーネントを利用している。このため、他のオープンモデルと比較して、同サイズで最高水準のパフォーマンスをもつという。

Gemmaは、Gemma 2BとGemma 7Bの2サイズが用意される。両サイズとも、研究と開発の両方で利用できるよう事前トレーニングされ、インストラクションチューニングされたモデルとしてリリースされる。軽量なため、ノートPCやワークステーション、そしてGoogle Cloud上で実行可能で、Vertex AIやGoogle Kubernetes Engine(GKE)にも簡単にデプロイできる。さらに、NVIDIA GPUやGoogle Cloud TPU向けに最適化されており、最新テクノロジーを活かしたパフォーマンスが提供される。

新たに用意されたResponsible Generative AI Toolkitは、Gemmaを使用してより安全なAIアプリケーションを作成するためのガイダンスと必須ツールを提供する。また、Keras 3.0を介してJAX、PyTorch、TensorFlowなど、すべての主要な機械学習フレームワークに推論と教師ありファインチューニング ⁠SFT)のためのツールを提供する。

Gemmaは規模に関係なくすべての組織に対して商業利用と配布が許可されている。また、AI開発者と研究者のオープンコミュニティ向けに、Kaggleの無料アクセス、Colabの無料枠、そしてGoogle Cloudを始めたいユーザー向けの300ドルのクレジットを使用して、今すぐGemmaを試用できる。研究者は最大50万ドルのGoogle Cloudクレジットを申請することもできる。

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