意外にも知られていない事実かもしれません。
Wear OS 3からは、Googleがスマホとの接続アプリを提供しておらず、スマートウォッチの製造メーカが提供するようになりました。たとえば、GoogleはPixel Watch用の接続アプリを提供しており、SamsungのGalaxy Watchも同様です。どちらもiOS用の接続アプリは提供していません。
Wear OS 2では、Googleが接続アプリを提供していて、iOSをサポートしていました。これまでの感覚でWear OS 3のスマートウォッチを購入すると、がっかりすることになるので注意が必要です。
英Future plcが運営するWebメディア
Exclusive: Samsung explains why it dropped iOS support on the Galaxy Watch | TechRadar
しかし、iOSをサポートするWear OS 3のスマートウォッチもあり、これに答えがあります。
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Wear OS 3 での Android と iOS の機能上の違いにはどういったものがありますか。 - タグホイヤー FAQ - CONNECTED
iOSとの組み合わせで使う
iOSをサポートするWear OS 3のスマートウォッチがあるとは言え、Apple Watchがあるので、iOSでWear OSスマートウォッチを選ぶ人も少ないと思いますが、他人とは違うものを持ちたいと考える方もいるはず。筆者がまさにこれで、先のConnected Caliber E4にiOSを組み合わせて使っているのでご紹介します。
接続アプリは、App Storeから
このアプリを通じて腕時計との接続を管理します。腕時計の中身はAndroidなのでGoogleアカウントが必須です。先の接続アプリてGoogleアカウントを登録することで、腕時計にそれが設定されて使えるようになります。リンク操作にはNFCが使われるようで、らしからぬスマートさに驚きました。
いくつか気になるところもあるはずです。
たとえば、スマホの通知は腕時計で確認でき、腕時計側で表示する通知の管理はスマホのアプリで行います。
また、腕時計で収集した健康データは、接続アプリで確認はできますが、当日の状況しか確認ができません。iOSのヘルスケアアプリと連携できるので、長期データ管理はこれを使います。
アプリのインストールは、端末で動作するPlayストアが搭載されているので、これを通じでインストールします。アップデートもPlayストアを通じて提供されます。
使えるアプリの確認
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Googleマップアプリはインストールでき、周囲のスポット検索ができるので動作しているように見えます。しかし、ルート案内を開始すると、待ち時間が続いて上手く動作しないように見えます。ためしに、端末を再起動するとアプリがホーム画面から削除されたので、そもそも使えないのかもしれません。
次、Googleウォレットです。これもアプリはインストールできて起動するものの、ウォレットで管理しているカードをスマートウォッチに追加するステップで、考え中となり先に進まなくなります。
最後は、Googleメッセージです。アプリはインストールできて起動はするものの、スマホ側のアプリがないので、アプリとの接続処理のステップより先には進めません。
いずれも使えないのでFAQの情報どおりです。
これらを加味すれば、存分に使えるのはAndroidとの組み合わせですが、iOSとの組み合わせでも不自由はしない程度に使えます。
今週は、このあたりで、また来週。