Microsoft⁠次世代高速キャッシュストアシステム「Garnet」オープンソースとして公開

Microsoftは2024年3月18日、同社の研究所が開発を進めてきた次世代の高速キャッシュシステム「Garnet」GitHub上でオープンソースとして公開した。

GarnetはほとんどのRedisクライアントから利用可能なキャッシュシステムで、RESP(REdis Serialization Protocol⁠⁠ APIを実装し、文字列、分析、およびオブジェクト操作など豊富なAPIをサポートしている。開発には.NETライブラリが活用されており、LinuxとWindowsの両方で高いパフォーマンスを発揮するという。サーバー側ストアドプロシージャはC#で開発され、生の文字列と新しいオブジェクトタイプの両方に対してC#でカスタム操作を定義できる。

また高速でプラグイン可能なネットワーク層をもち、TLS通信もサポート。Tsavoriteと呼ばれるストレージ層はスレッドのスケーラビリティ、階層型ストレージのサポート(メモリ、SSD、クラウド ストレージ⁠⁠、高速なノンブロッキングチェックポイント、リカバリ、耐久性のための操作ログ、マルチ-キートランザクションのサポート、メモリ管理と再利用の向上などを実現。さらにクラスター動作モードをサポートし、シャード化、あるいは複製されたデプロイを一元管理することも可能。

同社のテストによると、GarnetはRedis、KeyDB、Dragonflyといったオープンソースキャッシュシステムの最新バージョンと比較して、飛躍的に高いパフォーマンスをもつという。

1024キーサイズの場合のクライアントセッション数のスループット比較(対数スケール)
Microsoft Research Blog記事より)
1024キーサイズの場合のクライアントセッション数のスループット比較

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