電子出版のエコシステムに取り組んでいるEDRLabは、EPUBリーダーであるThorium Readerのバージョン2.4.0を3月20日に、バージョン2.4.1を22日にリリースした (2.4.0にバグがあったためすぐに2.4.1がリリースされている) 。
バージョン2.4では内部的ないくつかの改善のほか、電子書籍(EPUB)の縦書き表示、右から左へのページ送りが正式サポートされ、ルビの表示/非表示オプション(読み上げ時にはルビ自体は読み飛ばす(本文のみを読む)ようになった)やEPUB3 Media Overlaysがサポートされた。更新情報の詳細は2.4.0のリリースノートを参照 のこと。
EPUBのサンプル『草枕』 を縦書き表示したもの
また、OSに入っている日本語フォントで表示できるようになった。設定の言語設定から「日本語」を選択したあとにEPUBを開き、閲覧設定の「文字」から日本語SERIF(H)、日本語SANS(H)、日本語SERIF(V)、日本語SANS(V)が選べるようになっている(SERIFが明朝体、SANSがゴシック体で、Hが横書き(Horizontal) 、Vが縦書き(Vertical) ) 。
OSに入っている日本語フォントの設定。ただし現在のところMS P明朝/ゴシック(縦書きの場合にはMS 明朝/ゴシック)、その次にヒラギノが優先的に使われる仕組みになっている
『人生が整うマウンティング大全』 の「はじめに」を「日本語SANS(V)」の設定で表示したもの
リリースノートでは、次期メジャーバージョン3.0で「注釈」機能の改善に触れている。