デスクトップ環境
Stroblらは
- エンドユーザエクスペリエンスの向上
- Plasmaは統合されたデスクトッププラットフォームの最前線であり、ユーザにとって親しみやすく柔軟性が高い、拡張しやすいエクスエペリエンスを提供する。とくにPlasmaアプレット/ウィジェットで提供されるAPIはマイナーリリースを通してより安定する傾向にあり、開発者とユーザの両方にとって健全なエコシステムを提供する。これらは基本となるウィンドウマネージャ
「KWin」 にも適用されており、ユーティリティとパーソナライゼーションの両方で満足度が高い。Plasmaは一般のLinuxユーザにとってスムースな “導入” として機能し、 (GNOMEなど) 他のプロダクトよりも予測可能で使いやすいデスクトップエクスペリエンスを提供する。たとえばPlasmaでは (通知やシステムトレイアイコンの機能を提供する) StatusNotifierItemをサポートするアプリケーション用のシステムトレイを提供するが、これはGNOME Shellではデフォルトでサポートされておらず、リリースによっては機能しなくなる可能性がある。 - 標準化のサポート
- KDEコミュニティは共同で標準を開発し、アプリケーション開発者とユーザが必要とする機能をサポートしてきた長い伝統がある。KDEの進化は大規模なオープンソースデスクトップコミュニティの進化に深く関連しており、XDGアイコンテーマ、D-Bus、StatusItems、WaylandプロトコルなどはKDEに由来するか、KDEから大きな影響を受けている。とくにWaylandはさまざまな点でKDEによって進化を遂げてきた。これは単に新しいテクノロジや機能が有効になるだけでなく、KDEがコミュニティの成功や成長を促進しているということを示している。
- Waylandのサポート
- KDEの Plasmaは現在もっとも高度なWaylandデスクトップエクスペリエンスを提供している。たとえば分数スケーリング
(flactional scaling)、カラーマネジメント、VRR (可変リフレッシュレート)、レガシーX11アプリケーションのサポート (オプション)、アクセシビリティのサポート (Orcaスクリーンリーダー含む)、AR/ VRディスプレイのサポートなど。 - 業界サポート
- KDE Plasmaはここ数年、コンシューマプロダクトで幅広い支持を集めている。たとえばPINE64製品
(PinePhone、PineBooks)、Valveの 「Steam Deck」、Tuxedo Computersの 「Tuxedo OS」 などが挙げられる。とくにSteam DeckはSteamOS 3. xのデスクトップモードを通して、より多くの人々にLinuxデスクトップをKDE Plasmaの形式で届けている。 - コミュニティサポート
- Fedoraのダウンストリーム
(派生OS) の多くはフラグシップ (デフォルト) エクスペリエンスとしてKDEを搭載してリリースしているか、またはリリース後に時間をおいてKDE Plasmaに移行している。たとえばAppleシリコンをサポートする 「Fedora Asahi Remix」 はKDE Plasmaをフラグシップとして採用しており、 「Nobara Project」 も高品質なWaylandエクスペリエンスなどを理由にKDE Plasmaをフラグシップとしている。また、Linux XRアプリケーション開発者はKDE Plasmaの使用を推奨している。2025年からKDE PlasmaのリリースサイクルはFedoraのリリースにあわせて半年ごとのペースに切り替わるため、FedoraとKDEのより緊密な連携が可能になる。
これらの理由を挙げたうえでStroblらは、
GNOMEに多額の投資を行ってきたRed HatがスポンサードするFedoraの内部から