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スマホ⁠タブレットに価格面で注目の端末が登場

物入りとなる新生活はひと山超えて、散財欲が高まるボーナス商戦までは時間のあるタイミングですが、今の日本の経済状況を反映しているのか、価格面で注目したい端末がいくつか登場しているので、今回はこうした端末をピックアップしてみます。

コスパ最強の座は揺るがず「Google Pixel 8a」

まずは、Google Pixel 8aからです。名前の最後に「a」が付くので普及機であることは確認できます。

どこに注目する特徴があるかと言えば、スペックの割に破格だからです。

本国での定価は499USドル、国内定価は7万2,600円。1USドル145円での換算です(原稿執筆時点では1ドル155円です⁠⁠。コスパ最強端末の座は譲らずといった感じです。

とは言え、Pixel 7aの定価は6万2,700円だったので9,900円の値上げです。それでも、iPad miniが3度にわたって値上げされていることを考えば良心的な価格設定です。

『Android Central』では、Pixel 8aの破格値がどのように実現されているのか解説した記事を公開しており、主な要因として、カメラ、Wi-Fi、ゴリラガラスの違いを挙げています。

Only $499 for the Pixel 8a is crazy. How can Google do it? | Android Central

テコ入れ開始「Pixel Tablet」

Pixel Tabletは2023年6月発売なので、新登場ではりませんがリニューアルです。

Googleは、Pixel Tablet発売にあたりタブレットの大画面を想定した改良をAndroid OSに加えたり、Nest Hub Maxとして機能するようにスピーカが付いた充電ホルダーを標準添付してタブレット市場に再チャレンジしています。

手元でお手伝いしてくれる Google Pixel Tablet - Google ストア

今のところiPadの牙城を大きく切り崩せたわけではありません。これまでだと、そろそろ見切りをつけてタブレットから撤退する噂話が聞こえてきそうな流れですが、新バリエーションを追加して輝きを保つ施策が取られました。

充電スピーカ ホルダーが付属しないことで、定価が6万8,800円となり1万1,000円の値下げになりました。加えて、1万5,000円分のストアクレジットが付くので、これを加味すれば5万円前半で入手できます。

勢力を増している中国メーカのタブレット群は、ハイエンド端末でも3万円でおつりが来るので、安くなったと言え比較すると2倍近い価格設定です。しかし、Xiaomiなどのプレミアムレンジの中国メーカのそれとの価格競争力を備えるようにはなりました。

充電スピーカ ホルダーは、1万7,800円で別途購入できます。しかし、これがなくなるとPixel Tabletらしい体験ができなくなりますが、もしかすると、AIを統合した新機能が新たな一手となる可能性もあるので今後の動きに注目です。

バリューキングの復活「Xiaomi Pad 6S Pro」

Xiaomi Pad 6S Proは、公式Xが「20万円も必要ですか?」と問いかけしたことで話題です。

Xiaomi Pad 6S Proは、1世代古いとは言え、SoCはSnapdragon 8 Gen2を搭載、12.4インチ(3048×2032ピクセル⁠⁠、リフレッシュレート144Hzのディスプレイ搭載するタブレットで、メモリ8GBモデルの定価が6万9,800円です。安いのは本体だけでなく、専用のタッチパッド付きキーボードが1万6,800円、ペンが1万4,800円です。これらすべて買い揃えても定価ベースで10万1,400円です。

驚きの価格で登場したので、先で触れたPixel Tabletの話題が色褪せてしまったのはもちろんのこと、Appleの新製品も、これ一色になるところですが、最安でも16万円からのiPad Proとの対比されることになり、Appleからも話題をさらっています。

Xiaomiは、元々コスパに優れたメーカと評価されてシェアを拡大していましたが、近年のハイエンドスマートフォンは世のそれに近い価格でした。Xiaomi Pad 6S Proは、Xiaomiの真骨頂を見せてくれました。

今週は、このあたりで、また来週。

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