Microsoft⁠Windowsアプリ開発者に強力なAIプラットフォームを提供するWindows Copilot Runtimeを発表

Microsoftは2024年5月21日、年次イベント「Microsoft Build 2024」において、Windowsのすべてのレイヤで生成AI「Copilot」の機能を組み込んだ開発が簡単にできる「Windows Copilot Runtime」を発表した。

Windows Copilot Runtimeには、Windowsに付属する40以上のオンデバイスAIモデルを活用したAPIセットであるWindows Copilot Library、そしてDirectML、ONNX Runtime、PyTorch、WebNNなどのAIフレームワークとOlive、AI Toolkit for Visual Studio Codeなどのツールチェーンが含まれる。これらはGPUやNPU(Nural Processing Unit)などの強力なシリコンインフラに基づいて構築されている。

Windows Copilot Runtimeの中核となるWindows Copilot Libraryには、Studio Effects、ライブキャプション翻訳、OCR、ユーザーアクティビティを記録再生するRecall、高性能なSLM(小規模言語モデル)であるPhi SilicaなどのAI機能が含まれており、6月には開発者が利用可能となる。さらにVector Embedding、Retrieval Augmented Generation(RAG⁠⁠、Text Summarizationなどの機能も追って提供される予定。これらはWindows App SDKの一部としてリリースされる。

Windows上でLinuxアプリケーションを実行できるWindows Subsystem for Linux(WSL)においても、AI開発のための堅牢なプラットフォームが提供される。開発者は追加のセットアップなしでWindows/Linux環境間でファイル、GUIアプリ、GPUなどを簡単に共有できる。開発者はWSLを導入して、同じWindowsデバイス上でWindowsとLinuxの両方のOSを活用し、AI開発を効率的に進めることができるようになるという。

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