Google⁠AI搭載クラウド開発環境Project IDXのベータ版を待機リストへの登録なしで利用可能に

Gootleは2024年5月16日、同社の年次イベント「Google I/O 2024」にて、現在ベータ版として公開されているクラウド開発環境「Project IDX」が、待機リストへの登録不要で利用できるようになったことを発表した。

Project IDXはWebブラウザから利用可能なクラウド上の統合開発環境で、Web、Android、iOSなどのマルチプラットフォームアプリ開発が可能で、アプリをCloud Runにデプロイする。GeminiベースのAIによる開発支援機能も装備されている。Angular、Astro、Flutter、Go、Next.js、Python/Flask、React、Svelteなどのメジャーな言語や開発フレームワーク用のさまざまなテンプレートが用意され、これらの環境を簡単な設定で利用できる。Google MapなどのGoogle APIやサービスをワンクリックでアプリに追加することもできる。

また、WebプレビューとAndroid/iOSのエミュレーターを標準で装備し、ユーザーと同じ表示でマルチプラットフォームアプリをプレビューできる。

エミュレーター画面の表示

Gemini AIによる開発支援としては、コード補完、チャットアシスタント、⁠コメントを追加する」「このコードを説明する」などのコンテキストアクションをサポートしているほか、エラー修正やエラーの説明なども/(スラッシュ)コマンドでリアルタイムに呼び出すことができる。

さらに実験的機能として、インタラクティブチャットでGeminiにユーザーに代わって直接アクションを実行するように指示できる機能も加わった。たとえば「特定のディレクトリ内のすべてのファイル名をxxx_name.jsonという形式に変更する」といったターミナルコマンドを実行するようGeminiに指示することができ、退屈で時間のかかるタスクを代行させることが可能となった。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧