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NothingのCEOがAIへの取り組みを語る

Nothing TechnologyのCEOである、Carl PeiがXへの投稿で、同社のAIへの取り組み姿勢を明らかにしました。

  Nothingと言えば、透明ケースに背面LEDが光るギミックを持つスマホ、そして、随所でポイントとして使われるドッドフォントが特徴です。発売当初は、奇妙な目で見られることもありましたが、一過性で終わることもなくNothingのアイデンティティとして確立し「らしさ」として認知されました。

真髄はここでなく、見たり、触ったりして五感で感じられる部分にも力を入れて開発されているところです。わかりやすいところでは、高い質感や精巧な作りが肌身で感じるられる端末作りです。

もう1つ、Nothingがデザイン言語として掲げる「Technical Warmth」もあります。これは、直訳だと「技術的なぬくもり」ですが「温かみを感じる技術」と捉えれば良いのでしょうか。CEOのCarl Peiは、インタビューで「人間的な温かさ」を製品の中に持たせたいと答えているので、スペックや機能一辺倒にならず、無機質な物作りをしないのがNothing Technologyです。

Nothingが考えるAIのUXとは

Carl Peiは、⁠スマートフォンの使い方は再定義される必要がある」⁠テクノロジーとのやりとりをより快適に感じさせる、人間的なつながりを生み出すインターフェースが必要」とAIに対する考え方をXに投稿しています。

また、Nothing Phone(1)販売当初は、スマホには必ずホーム画面があり、アプリを切り替えるためにホーム画面に戻る体験は古い。ユーザの意図を実現するために何らかのインターフェースが介在して、やりたいことの多くを取り持つ存在がおり、これで管理できるのが望ましいとも語っています。

たとえば、現在は、人とAIのインターフェースはテキストが主体です。

人との接点を実現するために、最短のアプローチを取ったことは理解しますが、時代を逆行している感はあります。また、これも持って人間的か?と聞かれれば疑問符が付きます。これだけコンピュータがあたりまえになった世の中で、AIに指示を与えるプロンプトエンジニアが現れること自体が時代錯誤です。

こした現状をNothingがどのように捉えて、AIを活用しようとしているのかのヒントがXに投稿された動画で垣間見られます。

初期コンセプトだとされていますが、スマホのコンパニオンと会話する様子が確認できます。ディスプレイには、目のようなものが表示されるシーンもあり、これにSiriやAlexaを使うように話しかけている様子が伺えます。

また、AIウェラブルデバイスの「Rabbit R1」を使う様子とも似ています。

動画からは、会話型のインターフェースが提供されて裏でAIが動作するということかもしれません。となれば、平凡な感じもしますが、まだ初期コンセプトです。

スマホには、多くの情報が表示できる画面と複雑な操作ができるタッチパネルがあり、これを無視して音声操作一本に絞ると、不便になってしまう可能性もあります。今あるものと、これからのものを、どの程度のさじ加減で融合して、新しい体験として提供してくるのか気になります。また、この時にバージルの3%ルールが適用されるのかも注目です。

Phone(3)の発売来年

AIの統合はPhone(3)からとなり、端末は来年発売となると、Xの投稿でさらりと触れています。Phone(2)が7月に発売されているので、Phone(3)も似たタイミングで発売されると考えていましたが少し先になるようです。

今週は、このあたりで、また来週。

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