Microsoftは6月5日、同社がオリジナルで開発する「Azure Linux」の最新版となる「Azure Linux 3.0」の最初のプレビュー(タグ付きリリース: 3.0.20240524-3.0)をGitHubで公開した。
Azure LinuxはもともとMicrosoft社内で利用されていたインハウスのディストリビューション「CBL‐Mariner」をベースにしたもので、Microsoft Azureのコンテナワークロードに最適化されており、軽量でセキュアな構成が特徴。アップストリームには長期サポート(LTS)のLinuxカーネルを採用し、今回の3.0プレビューではLinux 5.15(2021年10月)からLinux 6.6 LTS(2023年10月リリース)にアップグレードされている。
なお、AzureのマネージドKubernetesサービス「Azure Kubernetes Service(AKS)」もAzure Linux上でホストされており、2024年5月にはAzure Linux 2.0によるAKS v1.29 LTSのサポートも発表されていた。
現時点ではAzure Linux 3.0の一般提供(GA)開始の時期などは明らかになっていないが、今後もAzureベースの安定したコンテナサービス基盤としてクラウド/エッジを問わずにさまざまな場所で利用されることになりそうだ。