前回に引き続き、Nothingのサブブランド、CMF by Nothingから発売されたスマートウオッチ
前回のレビューは、ハードウェアを中心にレビューしました。
今回は、ソフトウェアを中心にレビューを進めます。また、しばらく使い込んでいるので使用感もご紹介します。
そつのない作りのソフトウェア
特徴的な外観から受ける印象は異なり、ソフトウェアの方は、悪い意味ではなく
特徴的な外観を持つガジェットは、ソフトウェアも一点突破で尖った作りの物をみかけますがWatch Pro 2はそうではありません。スマートウオッチはコモディティ化が進んでいるので、尖った作りでは受け入れられないということかもしれません。
とは言え、前作のWatch Proと比較すると進化している部分があるので紹介していきます。
まずは、ウィジェットの搭載です。
これは、ウォッチフェイスを表示した状態で、左右にスワイプすると表示されて、最大4画面まで設定できます。個々のウィジェットには、アクティビティの状況だったり、心拍数などのセンサから取得した値、天気、リダイヤル、タイマー、ミュージックコントロールなどが配置できます。個々のウィジェットに配置する内容は、スマホのコンパニオンアプリでカスタマイズできます。
筆者は、ウィジェットを2つに絞り込んでいます。
この理由は数が多いと、知りたい情報に辿り着くのに操作ステップが増えるためです。そのウィジェットは、1つ目にはアクティビティと天気、2つ目には心拍数、ストレス値、血中酸素を配置しています。
他、竜頭を押し込んだ後で表示される、アプリビューでは、円形ディスプレイの縁に沿ってアイコンが並んで表示される設定とアイコンがグリッド状に表示される設定のどちらかを選べます。前者はアイコンとともにテキストが表示されますが、後者はアイコンだけなので使うのには慣れが必要です。
クイックジェスチャーも新機能です。
手首を1回まわしたときか腕を振ったときに、実行する機能を割り当てることができます。機能の割り当てる前に、上手く操作できるかテストする必要があり、これをクリアしないと機能が使えません。指定された動きをゆっくりトレースすると認識されず、大袈裟に動くと上手くいきます。これから使う人は試してみてください。
クイックジェスチャーは、通話、ミュージックコントロール、写真、カメラのリモート操作時、その他と場面ごとに割り当てる機能が設定できます。
たとえば、通話時に手首を1回まわして通話を切る設定を割り当て、時計を表示しているその他の場面では、機能を割り当てないといった使い方ができます。ただ、誤動作も考慮すると慣れるまでは思い切った操作の割り当てはできません。
他、竜頭を回してスクロールするのも新機能で、竜頭を回すと振動でフィードバックを返す作り込がされています。ファイスギャラリーには、円形ディスプレイに合わせてデザインされたダイヤルが用意されています。細かなところでですが、ディスプレイ輝度の自動調整は使い勝手の向上に貢献します。
1週間ほど使った印象
腕時計としての完成度は、Watch Proよりも高いと感じます。
シリコンバンドも厚みが増したことで頼りなさがなくなりました。また、円形のケースは腕馴染みがよく長時間つけてもストレスになりません。
ただ、スペックで示されているバッテリの
筆者の例では、8時30分から18時の間、AODをオン、朝夕で20分程度のウォーキング、先の時間中は通知を何度か受けています。これで、18時の時点でバッテリ残量は74%でした。
この使い方であれば、計算上は4日間程度しかバッテリが持たないことになるので、2泊3日の出張時には充電ケーブルを持って出ないとバッテリ切れの心配をする必要があります。
円形ディスプレイに対応したダイヤルは、デザインがぱっとしないものばかりです。見直しがかかる可能性もありますが、今の段階では、気に入ったダイヤルがあるから使っているのでなく、仕方なく使っている状況です。Watch Pro 2でも、ダイヤルのデザインコンテストが実施されることに期待です。
UIのデザインにもらしさを感じる部分が少なく、Apple Watchへのコンプレックスが垣間見られるのは残念です。1万円のスマートウオッチに期待し過ぎかもしれませんが。
今週は、このあたりで、また来週。