GoogleドキュメントでMarkdownのインポートとエクスポートが可能に

Googleは、Googleドキュメントにおいて、Markdownのインポートとエクスポートが可能になる機能を追加したことを発表した。順次展開されている段階で、今月中にはすべてのユーザーが利用できるようになる予定。

2022年にGoogleドキュメントでMarkdownの編集記号を使って見出しなどの書式をあてることが可能になっていたが、今回の発表によって以下の機能が追加された。

  • 貼り付け時にMarkdownをドキュメントのコンテンツに変換する
  • ドキュメントのコンテンツをMarkdownとしてコピーする
  • ドキュメントをMarkdownとしてエクスポートする(⁠⁠ファイル]>[ダウンロード]から)
  • Markdownをドキュメントとしてインポートする(⁠⁠ファイル]>[開く]から、またはドライブの[Googleドキュメントで開く]から)

これにより、MarkdownファイルとGoogleドキュメントの相互運用が強化された。

以下、簡単に図解する。

設定画面のMarkdownに関する項目名が「マークダウンを有効にする」に変わった。なおGoogleドキュメント上で直接Markdownの箇条書きを書く場合には「自動的にリストを検出」も有効にする必要がある。
Googleドキュメントの設定画面
VSCodeで開いていたMarkdownファイルをGoogleドキュメントの書式を適用して貼り付けるにはメニューの[編集]、または右クリックメニューから[マークダウンから貼り付け]を選択する。
なお、Googleドキュメントのテキストを選択してメニューの[編集]、または右クリックメニューから[マークダウンとしてコピー]を選択することで、Markdownとしてコピーできる(画像が含まれている場合には、後述のダウンロードの時と同じようにbase64形式の文字列でコピーされる)。
```js
console.log('....')
```
といったかたちの言語を指定したコードブロックをマークダウンから貼り付けると、シンタックスハイライトが一度に効く。あとから言語を切り替えることも可能。
Google上でのコードブロックの表示
[ダウンロード]から[マークダウン(.md)]を選択することで、Markdownファイルとしてダウンロードできる。なお、画像がGoogleドキュメントに挿入されていると、base64形式の文字列がMarkdownファイル内に直接記述される仕様に現状なっているようだ(これはGoogleドライブで共有範囲を「リンクを知っている全員」に設定しているファイルでもそうなった)。
Googleドキュメントのダウンロードメニュー
ダウンロードしたMarkdownファイルに画像が挿入されていると次のような記述になる。
![][image1]  <!-- ←本文では左のかたちで記述される -->

<!-- ファイル末尾に画像データが並ぶ -->
[image1]: <data:image/png;base64,……………>

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