The Rust teamは2024年7月25日、プログラミング言語Rustの最新バージョンRust 1.
Rust 1.
LazyLockはスレッドセーフなので同じ初期化を何度も行わず、最初の1度だけ初期化を実行する。LazyCellもスレッド同期なしで同じことを行うが、staticで必要となるSyncを実装しておらず、スレッドごとに個別の初期化を使用する。どちらのタイプもスレッドセーフの必要に応じて他のデータ構造でも使用できるため、遅延初期化がどこでも使用可能となった。
コンパイラでは、条件付きコンパイルでプラットフォームや環境などを指定するcfg設定で、設定ファイルにあるすべてのcfg名が想定される構成名/値と一致するかどうかを自動でチェックする機能が実装された。cfg設定が意図したものと実際にコンパイルされているもの間で一貫していることが保証され、開発プロセスの早い段階で潜在的なバグやエラーを見つけるのに役立つ。
また、パターンマッチングの範囲指定では、a..
や..
といった排他的な範囲が指定できるようになった。
Rust 1.