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待ちましたよ!デスクトップウィンドウ機能のテストが開始

9月12日、Googleはタブレット向け「Desktop windowing」を開発者プレビューとして発表しました。

Android Developers Blog: Developer Preview: Desktop windowing on Android Tablets

Androidタブレットを使うユーザの生産性向上を目的として、PCで複数のアプリを使っているときと同じような感覚で使える「Desktop windowing」機能が開発者向けプレビューとして公開しました。原稿執筆時点(2024年9月16日)で、サポート端末はPixel Tabletのみで、Android 15 QPR1 Beta 2をインストールすることで試せます。

Sparrows News のYouTubeチャンネルでは、Desktop windowingの動作するショート動画が公開されています。まだ、動作環境が少ないので、動作の様子が見たい方は動画を視聴してください。

Desktop Windowing on Android Tablet

Desktop windowingとは?

Desktop windowingの特徴は以下になります。

  • 複数アプリを同時並行で実行できる。
  • タスクバーがあり、これに実行中のアプリが表示されて、よく使うアプリはピン留めできる。
  • ウィンドウ上部に、ウィンドウコントロールを備えたヘッダーがあり、アプリごとにカスタマイズできる。

「Desktop Mode」の名前ではなく「Desktop windowing」としているのには理由があります。

これを使うためにモード切り替えをすることなく、全画面で表示されているアプリで、画面上部にあるウィンドウ ハンドルを押したままドラッグすると、操作中のアプリがウィンドウ内に表示されて、別のアプリウィンドウと切り替えて使えるようになります。全画面で表示に戻るには、操作中のアプリのウィンドウを画面上にドラッグします。

Android Developers Blogのエントリ中の「How can users invoke desktop windowing?」の中で、操作する様子を見ることができます。

失礼な話、Googleらしからぬ自然な操作の流れで筆者は感心しました。

対抗馬のiPadOSでは、ウィンドウ操作を画面上部のハンドルをタップして表示されるメニューから選択します。これが野暮ったいと感じるほどです。

ただ、これは先行するiPadOSがあってのUIデザインなのは間違いなく、Googleが提示した操作が初見であれば、操作方法が想像できず分からないので「やっぱり、いつものGoogleだ!」と評価をしたかもしれません。

さっそく、試してみたいところですが、Pixel Tabletが手元にないのが残念でなりません。

対応アプリのガイドライン

アプリをDesktop windowingに対応させるには、大画面に最適化アプリである必要があります。対応要件は、以下にまとまって公開されているので、気になる方はアクセスしてください。

大画面のアプリの品質  |  App quality  |  Android Developers

これに加えてアプリでは、ウィンドウサイズが自由に変更されることを考慮する必要があるのと、ウィンドウサイズの変更に合わせて、UIのレイアウトを変更して、最適な表示ができるなる必要があります。他、アプリによっては、マルチインスタンスでの実行を考慮することで、ユーザにはさらに高い生産性を提供できる可能があります。

他、タッチ操作だけでなく、キーボードやマウスを使っての操作を考慮する必要があります。スマホアプリにとって目新しい話ですが、求められていること自体はどれも難しい話ではありません。たとえば、PC向けのアプリを開発したことがある開発者であれば、当然のようにやっていたことです。

初期のAndroidは、キーボードとトラックボードの付いた端末が存在していたので、これらで操作されることもを意識して、アプリ開発した経験を持つ開発者もはずです(筆者は、懐かしい記憶がフラッシュバックしました⁠⁠。

さらりとリリースされそうですね

今回のDesktop windowingは、QPR1(Quarterly Platform Release:四半期ごとのプラットフォームリリース)に含まれた内容なので、さらりとリリースされるのかもしれません。

Pixel Tabletは、今年の5月に充電スピーカーホルダーの付かないモデルが登場した以降、新型の噂話はありません。Desktop windowingのリリースを機会に、トラックパッド付きキーボードを純正アクセサリとして発売していただけると嬉しいのですが、Google様、いかがでしょうか。

今週は、このあたりで、また来週。

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