OpenAI⁠動画生成AIモデルSoraの製品版「Sora Turbo」リリース

OpenAIは2024年12月9日、テキストから動画を生成するAIモデルSoraの製品版となるSora Turboのリリースを発表した。現在ChatGPT PlusおよびProユーザー向けに提供されている。

Soraは2024年2月に発表された、テキスト入力からリアルで精細な動画を生成する生成AIモデル。今回リリースされたSora Turboは2月にプレビューとなったモデルよりも大幅に高速化された新しいバージョンで、最大1080pの解像度、最大20秒の長さで、ワイドスクリーン、垂直、あるいは正方形のアスペクト比のビデオを生成できる。

テキストから新しいコンテンツを生成できるほか、独自の画像、動画のアセットを取り込み拡張、リミックス、ブレンドすることもできる。テキスト、画像、ビデオでSoraに指示しやすくするために、新しいインターフェイスが開発された。StoryBoardツールを使用すると、各フレームの入力を正確に指定し、動画を作成できる。

StoryBoardツール

Sora製品はsora.comから提供される。ChatGPT Plusアカウントを持つユーザーは今すぐ追加料金なしで利用でき[1]、480p~720pの解像度の動画を1ヵ月あたり最大50本生成できる。また、SoraのProプランに加入すると、その10倍の動画をより高い解像度、より長い再生時間で作成できる。さらにさまざまなタイプのユーザー向けにカスタマイズされた価格プランを検討中で、2025年初めに提供開始となる予定。

なお、現在18歳未満のユーザーはSoraを利用できない。またSoraは現在、英国、スイス、欧州経済領域(EEA)を除くChatGPTが利用可能なすべての地域でアクセスでき、今後数ヵ月でこのエリアをさらに拡大できるよう取り組んでいるという。

そしてセキュリティ上の理由や反社会的な利用を避けるため、Soraにはさまざまな制限が加えられている。Soraで生成されたすべてのビデオにSora製のものであることを識別し、出所を確認できるC2PAメタデータが付属するほか、コンテンツがSoraからのものかどうかを確認するのに役立つ内部検索ツールも用意されている。さらに有害な内容やディープフェイク動画などへの対策も進めているとのこと。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧