Preferred Networks⁠フラッグシップLLM「PLaMo Prime」提供開始 ―Web APIを使って外部アプリから使用可能なAPI製品を提供

⁠株⁠Preferred Networksは2024年12月2日、同社が開発する国産大規模言語モデル(LLM)⁠PLaMo」⁠プラモ)のフラッグシップモデルとなる「PLaMo Prime」の提供を開始することを発表した。

PLaMo Primeは文章生成、要約、翻訳、テキスト分析といった自然言語タスクを解決するために、高品質な学習データセットを構築、さらに日本語タスク向けの追加学習を行った。これにより、モデルサイズを抑えた上で世界トップクラスの日本語性能を実現しているという。

PLaMo Primeは、さらに以下の機能を実装・改善している。

コンテキスト長を従来の4倍に拡大
PLaMo β版の4倍にあたる約16,000トークンの長文を扱えるようになり、より複雑な文脈に対応可能に。長文の要約や分析が可能になり、システムログなどの大量のテキストから必要な情報を抽出することも可能という。
RAGの精度向上
外部データベースから関連情報を参照して文章を生成するRAG(Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)の精度を向上させた。このためより多くの文章に対応し、与えられた文章を正しく解釈できるようになった。
英語⁠日本語翻訳性能の向上
コンテキスト長の拡大をふまえた高品質な日本語と英語のデータセットを追加学習させたことで、長文の日英翻訳性能を向上させている。

今回提供されるPLaMo Prime製品は以下のとおり。

クラウド型API製品 PLaMo API

Web APIを使って各種システムやアプリケーションにPLaMoを組み込むことができる。OpenAI APIと互換性のあるインターフェースを採用し、openai-pythonやLangChain等のLLM向けライブラリ群を利用できるため、既存のコードを再利用可能。利用料金は以下の通り(リリースキャンペーンとして期間限定で1000円分のクレジットを付与⁠⁠。

  • 入力トークン:300円/100万トークン
  • 出力トークン:1,000円/100万トークン

アシスタントチャットPLaMo Chat

PLaMo Primeモデルを利用した対話型AIアシスタント。質問への回答、文章作成、プログラミング支援などのタスクをこなすことができる。リリースキャンペーンとして、期間限定の無料トライアルが実施される。

PLaMo API、PLaMo ChatはいずれもPLaMo公式サイトから申込みが可能。

PLaMo公式サイト
URL:https://plamo.preferredai.jp/

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