Threadsは、ほかのFediverseサーバーのユーザーをフォローし、その投稿や返信を通知する機能をリリースした。
ThreadsはプロトコルにActivityPubを採用しており、連合SNS(Fediverse;フェディバース)を形成するSNSの一つという観点をもつ。FediverseにはMastodonやMisskeyなどのサーバーが含まれており、Threadsはこれらサーバー間との投稿のやりとりの相互運用に向けて開発を段階的に進めている。
これまでのThreadsでは、ほかのFediverseサーバーのユーザーがThreadsのユーザーをフォローしたり返信、いいねをすることはできていたが、Threadsから他Fediverseユーザーに対してできるのは投稿へのいいねのみだった。
なお、ThreadsのユーザーがほかのFediverseユーザーとやりとりするためには、Threadsの設定で「フェディバースでのシェア」を有効にする必要がある(「フェディバースでのシェア」が有効でなければ、ほかのFediverseのユーザーはそのThreadsのユーザーを参照できない)。
前置きが長くなったが今回、ほかのFediverseのユーザーがThreadsユーザーをフォロー、Threadsの投稿に対していいね、返信したときに、そのFediverseユーザーのプロフィールを表示して、Threadsからフォローできるようになった。このThreadsのFediverseユーザーのプロフィールに表示される投稿は、公開範囲が「公開」のみである。
ただし現在は、Threadsにおける「フォロー中」のフィードに、フォローしたFediverseユーザーの投稿は流れない。
Threadsは、フォロー機能の最初の段階として、フォローしたFediverseユーザーの投稿や返信があったときに通知する(つまり購読する)設定を加えた。これはフォロー時に設定でき、フォロー後もFediverseユーザーのプロフィールを表示して設定を変更できる。
注意:執筆時点では、アプリのみで表示される、お知らせ設定の「プッシュ通知」をOFFにしないと、Threadsのアクティビティフィードへの通知とスマートフォンでのプッシュ通知が有効にならないというバグがあるようだ。
また、Threadsが一度認識したFediverseサーバーのユーザーIDを投稿に含めると、自動でリンクが設定されるようになった(現時点ではユーザーIDの入力補助機能はFediverseユーザーに対しては機能していない)。
なお、Fediverseユーザーの投稿に対して、Threadsユーザーからの返信がおこなえないため、完全につながった状態とは言いにくい。また、Threadsの検索画面からほかのFediverseサーバーのアカウントを検索することはまだできない。
そのような不備や気になる点はあるが、Threadsの開発者らは今後もFediverseとの相互運用を進めていくことを言及している。