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Android 16のアレコレ⁠今わかっているコト

昨年の話になりますが、12月20日にAndroid 16の開発者プレビューの第2弾となるDeveloper Preview 2がリリースされています。

Android Developers Blog: The Second Developer Preview of Android 16

Developer Preview 2(DP2)では、以下の機能強化が行われています。

  • バイブレーションをより細かく制御できるAPIの追加
  • 特定タスクの実行が遅延している場合、その理由が把握できる機能の追加
  • フォトピッカーで、クラウドストレージからも写真が選択できる機能の追加
  • .11az搭載デバイスで、WiFi位置情報のセキュリティ機能のサポート
  • ホーム画面などに戻るアニメーションを有効にするAPIの追加

SDKは2度リリースされます

Android 16は、例年よりも早いリリースとなり2025年の第2四半期に予定がされています。6月3日にリリースされる可能性が高いという話も出ています。

もう1つ例年と異なることがあり、SDKが2度リリースされます。

最初は、メジャーSDKで2025年の第2四半期のリリースです。次が、マイナーSDKで2025年の第4四半期リリースで、これは最適化とバグ修正が行われたバージョンとされています。このリリースで、APIレベルが変わることはないので、アプリにとって影響があるのは最初のリリースです。

今後のタイムラインは、ベータ1が1月のリリース、安定版が3月、最終ベータが4月から5月、正式リリースが6月となる見込みです。正式リリースのタイミングに合わせて、Pixel 10シリーズが登場することも考えられます。

となれば、デバイスも例年と比較すると3ヵ月ほど早い発売となります。これには、デバイスメーカーも追従する必要があり、おそらく懸命に開発を進めているはずです。関係者の皆さんにはエールを送ります。

例年よりOSのリリースが早くなった理由は、Trunk Stableと呼ぶメインブランチのみで作業を進める開発プロセスに変更したのが影響しているとされています。Trunk Stableは、Android 14 QPR2から採用されています。

Android 16のリリース時期が、例年よりも早いのも新しい開発プロセスの恩恵と言われており、SDKが2度リリースされるのも、この恩恵と考えられます。

Android OSのような巨大プロジェクトは、大勢のメンバーが開発に関わっているはずなので、すべての開発者が単一のトランクで作業した時に発生するコンフリクトの解消手法など事例紹介を、今年のGoogle I/Oで行えば参考になる開発者も多いはずです。

コードネームはリセット?

Androidの開発コードネームには、アルファベット順でお菓子の名前が付けられています。

Android 1.5の「Cupcake」からはじまり、古く順にAndroid 4.0は「Ice Cream Sandwich⁠⁠、Android 4.4は「KitKat⁠⁠、Android 8.1は「Oreo」などがありました。KitKatやOreoなどはコラボ商品が出てたので、覚えている方も多いのではないでしょうか。直近のAndroid 15は「Vanilla Ice Cream」でした。

この法則で進めば、次のAndroid 16は「W」で始まるお菓子になります。

WaffleやWhite Chocolateが頭に思い浮かびますが、今回は「Baklava」の開発コードネームが付けられており、Bに戻っています。これは、先であげた開発プロセスの見直しに伴い、リセットされたのではと言われています。

さて、Android 16を日本語にすれば「人造人間16号」です。密かにドラゴンボールとのコラボを期待しているのですが、今後、どうなるか見ておきましょう。⁠笑)

画面端にちょい残しのスプリットスクリーン

DP2では、新いスプリットスクリーン機能が発見されました。

これは、従来の50:50や70:30のような分割比率に加えて、90:10のような比率で使うこともできるようです。

OnePlusが「Open Canvas」と称し、自社のOxygenOS 15に採用するスプリットスクリーンをヒントにした機能のようで、詳しくは、以下のビデオを参照してください。

3つのアプリを開いた場合、45:45:10のような画面分割で使えるようです。なかなかおもしろいアイデアなので早く触ってみたいです。

今週は、このあたりで、また来週。

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