1月24日、PerplexityはAndroid向けのAIアシスタント
Basic Information about the Perplexity Assistant
Perplexityを活用中でご存知の方もいるとは思いますが、簡単に説明しておきます。
Perplexityは、2022年に創業されたPerplexity AI社が開発したAI搭載の検索エンジンです。検索で得られた結果をAIで要約し、自然な文章で回答を生成するのが主要機能です。他のAIとの違いは、検索結果をベースとしているので最新情報が得られるところです。
また、提示される回答の出典が明示されるので、情報元が確認できるのも特徴です。
筆者は、Pro版を活用しています。20USドル/月の利用料は、円安の昨今では痛い出費ですが欠かせない存在です。
Perplexityを使い始めて、従来の検索で得られる結果は、整理されていない結果の羅列のように感じるのと、納得の結果を得るために検索結果を順に確認していた行為は、人がやる仕事ではなくコンピュータの仕事だったと認識しました。
PerplexityはWebサービスですがアプリも提供しているので、筆者はPCでもスマホでもアプリを使います。アプリ以外では、小窓を通じてPerplexityが使えるGoogle Chromeの拡張とデフォルト検索エンジンをPerplexityに設定する機能も提供します。
ブラウザのデフォルト検索エンジンに、Perplexityを設定するのは良いアイデアです。しかし、ブックマークの肩代わりとして検索するような使い方をしていると、検索結果が表示されるまでの僅かな間が煩わしいので、筆者はデフォルト検索エンジンには設定せず、ブラウザとアプリを使い分けています。
Perplexity Assistantとは
前置きが長くなりましたが、そのPerplexityをデジタルアシスタントとして使えるようになりました。
Perplexity Assistant wants to replace Gemini on your Android phone
今のところAndroid版のみです。最新版のアプリをインストールすると、設定アプリの
デジタル アシスタントの呼び出しは、筆者が使うGoogle Pixel 6 Proでは電源ボタンの長押しで、これまでと変わりません。使い方も変わらずで、画面下にプロンプトがオーバーレイされたら音声でタスクを入力します。
Perplexity Assistantは、複数のアプリを横断して操作できるのが特徴です。
デモビデオでは、周辺のおすすめレストランを調べたあと、外部サービスのOpenTableでレストランを予約する操作がされており、いくつかのタスクを一連の流れの中で依頼できます。この操作は一度で済ませるのではなく、順を追って進めています。
デモでは、お勧めのレストランを調べた後、予約人数と時間を伝えて、これらを加味した結果として、予約可能なレストランがアプリで提示される流れでした。
今のところ連携操作が可能なアプリは、Spotify、YouTube、Uber、およびメール、メッセージング、時計アプリに限定されています。Perplexity AIは、今後、多くのアプリやサービスをサポートするとはしています。
Open AIも同じタイミングで、Operatorと呼ぶAIエージェントを発表しています。現在は、米国のChatGPT Proユーザーのみの提供ですが、ChatGPT Proは、月額$200/月の利用料なので現実味はありませんね。
AIと人との接点に変化の兆し
最近のAIエージェントは、今は亡きGeneral Magic社が開発していた、モバイルエージェント技術
最近の流れを見ているとAIと人の関係は、コンピュータに構築された仮想の召使に指示を出して、やりたいことを成し遂げるスタイルになりそうです。
うまく動作すれば使う側は楽な方法です。
今週は、このあたりで、また来週。