本連載では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第45回目は、Blenderに用意されている物理演算の一種である爆発に関する設定方法について学んでいきます。
爆発とは
Blenderでは、「爆発」という物理演算が用意されています。名前の通り、オブジェクトが爆発したような表現をできます。
今回は、球体を爆発させる方法を見ていきましょう。
爆発させる準備をしよう
まず、爆発させるオブジェクトを用意します。Shift+Aで表示されるメニューから[UV球]を選択して、球のオブジェクトを配置します。
配置したオブジェクトを選択して、画面上部にある[オブジェクト]から[クイックエフェクト]>[クイック爆発]を選んでみましょう。これで、オブジェクトを爆発させる用意はできました。
いろいろと設定してみよう
ひとまず、このままの状態でSpaceを押してアニメーションを再生してみます。すると、オブジェクトが細かく分割され落下していきます。
どれだけ細かくオブジェクトが分割されるかは、[パーティクルプロパティ]内の[発生]にある[数]を増やすことで、分割数を変更できます。
同じく、[パーティクルプロパティ]内の[物理演算]の中にある[物理タイプ]を変更すると、オブジェクトが爆発したあとの動きが変わります。今回は、[ニュートン力学]のままにしておきます。
さらにオブジェクトが広がるように落下する設定をしてみましょう。[パーティクルプロパティ]内の[フィールドの重み]の中にある[重力]の値を小さくすればするほど、オブジェクトは広がるように動きます。
最後に、爆発する強さを変更します。[パーティクルプロパティ]内の[速度]の中にある[ノーマル]の数字を大きくします。数字を大きくするほど、爆発する大きさは大きくなります。
今回は、物理演算の一種である「爆発」について見ていきました。次回は、波の表現などをすることができる「海洋」について見ていく予定です。次回もよろしくお願いします!