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2025年のスマートウォッチ選び⁠気になるアレ

スマートウォッチ市場は落ち着きを見せており、一時期のような勢いはなくなりました。しかし、こうした状況だからこそ、マーケティングトークに惑わされることなく、落ち着いて選べるようになったと考えることができます。

今回は、個人的に興味があるスマートウォッチを取り上げます。壮大な妄想回ですが、しばし駄文にお付き合いください。

やはり⁠腕時計メーカから選ぶ

筆者は、TAG HEUERの「Calibre E4 Golden Bright Edition」を1本所有しています。45mmのCalibre E3からの乗り換えです。

TAG Heuer Connected Calibre E4 Golden Bright Edition - HB9CW_GOLDEN - 42 mm - ブラックのカーフスキンストラップ、レッドのライニング | TAG Heuer

Calibre E4を使うようになって、ITメーカが製造するスマートウォッチやスマートバンドには興味が薄れています。

理由は単純で、Calibre E4のケースの仕上げの良さや着け心地の良さに感銘を受けたからです。また、長時間身に着けるものは、多機能さではなく、心地よさを重視するべきとも教えてくれたので、今回も腕時計メーカが製造するスマートウォッチをピックアップしています。

TISSOT T-Touch Connect Sportが気になる

今、気になっているのは「TISSOT T-Touch Connect Sport」です。

TISSOT T-タッチ コネクト スポーツ | モデル T1534204405100 | Tissot® [ティソ] 日本

TISSOTは、1853年創業のスイスの腕時計メーカです。

スイス製腕時計の輸出数のうち、4本に1本はTISSOTの製品というほど、圧倒的なシェアを誇ります。また、最近ではPRXシリーズがヒット作となったので、オーナーもいるかもしれません。

2024年5月発売の「TISSOT T-Touch Connect Sport」は、既存の腕時計とIT技術を癒合するハイブリッドなコレクションです。これの腕時計部分は、ソーラー充電で駆動を続けられる自律性があるのはウリの1つです。また、IT部分には「SwALPS」と呼ぶ、スイスで開発されたOSが搭載されており、部品だけでなくソフトウェアもスイスメイドに拘っています。

外装は⁠さすがのスイスメイド

それでは、まずは腕時計の外観から見ていきます。

ダイバーズウォッチをモチーフとした外観で、ベゼルはセラミック製です(回転はしません⁠⁠。ケースは耐磁性チタンケースで、ケース径は43.75mmです。バンドはチタンとシリコンのバリエーションがあります。ガラスはサファイアクリスタルです。

腕時計右側面には操作用のボタンが2つあり、竜頭はありません。

竜頭が無いのはデザイン上の特徴ですが、オーソドックスな見た目は、少し退屈な印象を受けます。しかし、つぶさに見ていくと子どもっぽさはなく、ケースやバンドの仕上げの良さと相まって落ち着いた雰囲気です。このまとまりの良さは、さすがの腕時計メーカです。

文字盤の下部分には、細長い角丸のAMOLEDを備えています。

角丸のディスプレイとなったことで、丸いケースへの収まりが良くなりました。前作のT-Touch Connect Solarは、ディスプレイが6時のインデックスを侵食していたのと、取って付けたような格好で好きになれませんでした。

そのディスプレイは、サイズや解像度は公開されていないようでわかりません。また「A BLOG TO WATCH」に公開されているレビューに掲載されている写真を見ると、ディスプレイに映し出されるフォントや角丸のドットが目立ちます。ケースの緻密な仕上げと比較すると、粗いドットはチープなものに見えてしまいます。文字盤は腕時計の顔ですからね。

Second Look: Tissot T-Touch Connect Sport Hybrid Smartwatch With Improved Software | aBlogtoWatch

アクティビティ計測はミニマル

アクティビティは、ランニング、トレーニング、サイクリングなどが計測できます。また、心拍数の計測も可能です。表示は、ディスプレイを左右にスワイプすることで切り替えできます。これらは、スマホアプリで確認できます。

通知を受けることもできて、追加操作で内容確認が可能です。ただ、小さなディスプレイなので表示に限界があります。

どちらもミニマルと言えば聞こえが良いのですが、現代のスマートウォッチ基準で見れば最低限です。筆者の感覚としては、10年近く前のスマートウォッチのようです。悪く言えば中途半端です。

ソーラー充電で自律性を備えた腕時計に、時計を邪魔しないアクティビティ計測の融合は良いアイデアです。しかし、中途半端な印象が否めません。価格はメタルバンドで165,000円です。10万円を切る価格であれば、Pixel Watch以外の選択肢になると考えるのですが、皆さんはいかがでしょうか。

今週は、このあたりで、また来週。

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