スマートウォッチ市場は落ち着きを見せており、一時期のような勢いはなくなりました。しかし、こうした状況だからこそ、マーケティングトークに惑わされることなく、落ち着いて選べるようになったと考えることができます。
今回は、個人的に興味があるスマートウォッチを取り上げます。壮大な妄想回ですが、しばし駄文にお付き合いください。
やはり、腕時計メーカから選ぶ
筆者は、TAG HEUERの
Calibre E4を使うようになって、ITメーカが製造するスマートウォッチやスマートバンドには興味が薄れています。
理由は単純で、Calibre E4のケースの仕上げの良さや着け心地の良さに感銘を受けたからです。また、長時間身に着けるものは、多機能さではなく、心地よさを重視するべきとも教えてくれたので、今回も腕時計メーカが製造するスマートウォッチをピックアップしています。
TISSOT T-Touch Connect Sportが気になる
今、気になっているのは
TISSOT T-タッチ コネクト スポーツ | モデル T1534204405100 | Tissot® [ティソ] 日本
TISSOTは、1853年創業のスイスの腕時計メーカです。
スイス製腕時計の輸出数のうち、4本に1本はTISSOTの製品というほど、圧倒的なシェアを誇ります。また、最近ではPRXシリーズがヒット作となったので、オーナーもいるかもしれません。
2024年5月発売の
外装は、さすがのスイスメイド
それでは、まずは腕時計の外観から見ていきます。
ダイバーズウォッチをモチーフとした外観で、ベゼルはセラミック製です
腕時計右側面には操作用のボタンが2つあり、竜頭はありません。
竜頭が無いのはデザイン上の特徴ですが、オーソドックスな見た目は、少し退屈な印象を受けます。しかし、つぶさに見ていくと子どもっぽさはなく、ケースやバンドの仕上げの良さと相まって落ち着いた雰囲気です。このまとまりの良さは、さすがの腕時計メーカです。
文字盤の下部分には、細長い角丸のAMOLEDを備えています。
角丸のディスプレイとなったことで、丸いケースへの収まりが良くなりました。前作のT-Touch Connect Solarは、ディスプレイが6時のインデックスを侵食していたのと、取って付けたような格好で好きになれませんでした。
そのディスプレイは、サイズや解像度は公開されていないようでわかりません。また
Second Look: Tissot T-Touch Connect Sport Hybrid Smartwatch With Improved Software | aBlogtoWatch
アクティビティ計測はミニマル
アクティビティは、ランニング、トレーニング、サイクリングなどが計測できます。また、心拍数の計測も可能です。表示は、ディスプレイを左右にスワイプすることで切り替えできます。これらは、スマホアプリで確認できます。
通知を受けることもできて、追加操作で内容確認が可能です。ただ、小さなディスプレイなので表示に限界があります。
どちらもミニマルと言えば聞こえが良いのですが、現代のスマートウォッチ基準で見れば最低限です。筆者の感覚としては、10年近く前のスマートウォッチのようです。悪く言えば中途半端です。
ソーラー充電で自律性を備えた腕時計に、時計を邪魔しないアクティビティ計測の融合は良いアイデアです。しかし、中途半端な印象が否めません。価格はメタルバンドで165,000円です。10万円を切る価格であれば、Pixel Watch以外の選択肢になると考えるのですが、皆さんはいかがでしょうか。
今週は、このあたりで、また来週。