rabbit r1を使い始めて3週間目に入りました。
ある程度使い込んで、期待以上だった部分と期待以下だった部分が見えて来たので、今回はこれをご紹介します。
前回のフォローアップ
本題の前に、前回のフォローアップしておきます。
まず、IIJmioのデータ通信専用SIMですが、いまだ使えるようになっていません。rabbit incのサポートからは
また、返事には
もう1つ、ICレコーダーとしての活用です。
これは、長時間の録音できないことがわかっています。筆者が試して限り、録音時間が40分を超えるとrabbit holeのjournalに表示されません。40分を超えてもデバイスの画面は動き続けており、バッテリも減っていくので正常に動いているように見えますが、journalには要約が表示されないだけでなく、録音も失われ、なかったことになります。
公式サポートでは
rabbit support - How to use the voice recorder on rabbit r1
1時間を超えた時の挙動として、録音を停止するか、journalに要約なしの音声のみが表示されるのであれば納得できますが、現状は1時間を超えて録音を続けるにもかかわず、結果的に録音が失われるのと、開始時に何の警告も表示されません。期待していただけに残念です。
外野からは、作り込みが不完全なのか、バグなのかは判断できませんが、録音自体をファイルへ保存するプログラムであれば、それほど難しいものではないので、放置されているのが不思議です。
期待以上だった部分
それでは、本題に入って行きます。
rabbit r1は、スマホの代わりにはならないので、一緒に持ち歩きます。スマホに加えての荷物なので、邪魔にならないと書けば嘘になります。しかし、絶妙なサイズ感なので、鞄に少しのスペースがあれば持って歩けます。
使い始めは、もう少し画面が大きければと感じましたが、本体のサイズありきから導き出されたものであれば、自分の考えのなさを実感します。
結果を、ディスプレイにも表示するのは使い勝手が良いです。
何度も書いていますが、音声は時間軸に対してしか情報は伝わりませんが、ディスプレイにも表示すれば、これは無視できます。よく言われる
使い始めは、大きな声で滑舌良く話す必要があると思い込んでいましたが、デバイス上部にあるマイクに口を近づければ、小声で話しかけても動作します。人目が気になる場所で使うのに役立ちます。他、ターミナルモードを有効にして、ソフトキーボードでプロンプトを入力する方法もありますが、日本語入力に対応していないので使えません。
Webサービスのrabbit holeは、デバイスと連携して実行結果の表示や収集したデータの分析結果が表示できます。デバイスで完結するのも悪くはありませんが、Webサービスとも連携すれば、PCとの組み合わせで使えるので、今どきらしく広がりを感じます。
期待外れだった部分
英語圏では異なるかもしれませんが、日本語への対応は期待ハズレでした。
表示の日本語化は、完全ではなく、ときどき英語混じりになります。
また、テキストを音声に変換する音声合成は、漢字が続くと中国語と認識されるのか、中国語で読み上げられることがあります。うまく認識して、読み上げるのがベストですが、デバイスの言語設定を日本語にしているので、すべてを日本語で読み上げても良いかとも考えます。情報は、ディスプレイにも表示する工夫がされていますが、音声だけでは、使いものにならずストレスの溜まる物になっていた印象です。
参考までに、話た言葉を認識する音声認識は、大きく間違える印象はありません。筆者は、人でも聞き間違いはあるので、機械が間違えるのは当然と考えており、評価は甘いかもしれません。
最後、ソフトウェアの作り込みが甘いと感じる部分が散見します。
たとえば、冒頭であげたICレコーダ機能は良い例です。これの40分程度しか録音できないのは解せない制限ですが、これを理解したうえで、40分経過後に一旦停止して再度録音します。これで、デバイス上では録音していますが、結果がjournalに保存されていないことがあります。安定して動作せず、信頼して使えないのが正直なところです。
今後は
rabbit r1には、Webブサイトの操作をAIに学習させることができる
今週は、このあたりで、また来週。