イラストでわかる! Blenderの基礎知識

Blenderでクイックエフェクトを使ってエフェクトの設定をしてみよう

本連載は、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第50回目は、Blenderで用意されている物理演算のうち、簡単に設定できるクイックエフェクトの設定方法について学んでいきます。

クイックエフェクトとは

Blenderには、物理演算を簡単に設定できる機能があります。それがクイックエフェクトです。このクイックエフェクトを使用すると、あっという間にそれなりのエフェクトを設定することができるのです。

クイック爆発がわかりやすい例として挙げられます。Blenderの物理演算には、⁠爆発]が用意されているのですが、⁠爆発]をオブジェクトに適用しただけでは、爆発の表現は再現できないのです。⁠爆発]のほかに[パーティクルシステム]を適用して、いろいろと複雑な設定をする必要があります。

ところが!クイックエフェクトに用意されている[クイック爆発]を適用させると、そんな複雑な[パーティクルシステム]の設定などを自動で行ってくれるので、ほんの数ステップで爆発の表現ができるようになります!

クイックエフェクトの種類

クイックエフェクトで用意されているエフェクトは、⁠クイックファー」⁠クイック爆発」⁠クイック煙」⁠クイック液体」の4種類です。⁠クイック煙」には「煙」⁠火炎」といった酒類もあるため、実際には4種類に+何種類か、といった感じで用意されています。

クイックエフェクトの「クイックファー」を設定してみよう

実は「クイック爆発」に関しては、第45回目で記事にしているため、今回はクイック爆発以外のクイックエフェクトを見ていきます。

まずは「クイックファー」を見てみましょう。設定方法はとても簡単です。

最初に、エフェクトを設定するオブジェクトを配置します。今回は、⁠立方体」を配置してみます。

配置したオブジェクトを選択して、画面上部にある[オブジェクト]から[クイックエフェクト]>[クイックファー]を選んでみましょう。すると、オブジェクトに無数の糸のようなものが表示され、それこそ「ファー」のような表現を適用できました。数ステップで、オブジェクト全体にわたってもふもふな毛を表現できるのです。

クイックエフェクトの「クイック液体」を設定してみよう

次に「クイック液体」を見てみましょう。こちらも設定方法はとても簡単です。

先ほどと同様、まずは物理演算を設定するオブジェクトを配置します。⁠立方体」を配置してみます。

配置したオブジェクトを選択して、画面上部にある[オブジェクト]から[クイックエフェクト]>[クイック液体]を選んでみましょう。これで、物理演算の液体が適用されました。

クイック液体を適用させると、自動で立方体の外側に直方体が表示されます。これは、この直方体の範囲内に流体の動きが再現されることを表しています。

この状態でSpaceを押してアニメーションを再生すると、液体が溢れるアニメーションが再生されます。

このように、クイックエフェクトを使うと、一瞬でオブジェクトにエフェクトを適用できます。


今回、クイックエフェクトの中の「クイックファー」「クイック液体」を見ていきました。次回は、最後の一種類である「クイック煙」について見ていきます。次回もよろしくお願いします!

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