Googleは、今月の20日から始まる開発者向けの年次イベント
スペシャルイベントは、YouTubeで配信されるので事前登録は不要です。先のイベントページでは、YouTubeのリンクとGoogleカレンダーのリンクがありイベントの通知が受けられます。サイトには概要がありませんが、イベントで紹介される主な内容は以下となっています。
- Android 16の新機能やユーザエクスペリエンス
- Android XRやスマートグラスに関わる最新情報
- Material Designの新バージョン
「Material 3 Expressive」 - AndroidおよびChromeへのGemini AI統合に関する情報
Android 16に関しては何度か取り上げているので、Android XR関連とMaterial 3 Expressiveに関して見ていきます。
Android XRやスマートグラス
Android XRは、SamsungやQualcommと共同開発する仮想現実向けプラットフォームで、VRとAR、MRを統合します。
これはProject Moohanと呼ばれており、対応デバイスは2025年の始めに登場予定とされています。SamsungがMRデバイスを開発中とされ、7月から9月の発売と言われているので、スペシャルイベントで取り扱うに丁度いいタイミングです。
このMRデバイスは、4K解像度のMicro-OLEDディスプレイを搭載し、Meta Quest 3に搭載されているSoC
Project HAEANは、小型ディスプレイとGemini AIを組み合わせたスマートグラスです。2025年4月のTEDで初公開されました。スマホと連動することが前提となる製品で、今回のイベントでも紹介されるはずです。TEDでも発売時期などは触れてなかったようなので、紹介だけにとどまり発売は少し先になるのかもしれません。
Google shows new AR glasses, VR headset at TED
ユーザ体験としては、スマートウオッチとの組み合わせに近いのかもしれません。ただ、スマートグラスでは健康管理ができないので、これが使い分けのポイントとなりそうです。余談ですが、メガネに縁遠い筆者には、スマートグラスは敷居が高いデバイスとなりそうです。
Material 3 Expressive
Material 3 ExpressiveはMaterial Youの進化系とされています。
今後登場するGoogleの製品に適用される新たなデザイン言語で、ユーザの感情やコンテキストに応じて、柔軟に表現できるインターフェースを提供すると言われています。
正直、何のことかわかりません
ヒントはYouTubeに公開されている動画の
動画の21秒あたりから、イベントの予定をカレンダーへ登録する様子が見られます。これで表示されているカレンダーアプリは、磨りガラスのようなウインドウに表示されています。背景を透過したウィンドウは、従来のAndroidでは採用されていません。
Android XRのUIの可能性が考えられます。
これは空間に角丸のウィンドウが浮いているように見え、この下にはうっすらと影が付きます。また、背景の透過度合いで、コンポーネントの重なりが表現されているように見えるので、Material Designの考えが踏襲されているようにも見えます。
このようなUIが使われるのであれば、目新しさは抜群です。
これがAndroid XRのみか、スマートフォンやタブレット、スマートウォッチにも適用されるのかは、現時点ではわかりませんが統一されたUIの方が、デバイスを変えたときの違和感がなくなります。
今週は、このあたりで、また来週。