イラストでわかる! Blenderの基礎知識

Blenderのグリースペンシルを使って線を描いてみよう

本連載では、Blender の基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第53回目は、前回説明したグリースペンシルを使って、実際に線を描いていきます。

グリースペンシル用のワークスペースを使おう

グリースペンシルでイラストなどを描くとき、実はグリースペンシルを使うことに適したワークスペースが用意されています。Blenderを起動したときに「2Dアニメーション」を選択してみましょう。そうすることで、グリースペンシルに適したワークスペースとなります。

線を描いてみよう

ワークスペースを開いた状態で、画面上をドラッグすると線が引かれていきます。このとき、画面中央が白く、外側はすこしグレーで表示されています。これは、白く表示されている部分がカメラの視点であり、それ以外はカメラの視点外ということを表しています。

試しに、マウスのホイールをドラッグして視点を動かしてみましょう。するとカメラの視点から外れて、描いた線が少し斜めから表示されます。元の表示に戻したい!というときは、0を押すことでカメラの視点に戻すことができます。

ペンの種類は画面下部から選択でき、ペン先の太さや不透明度などは画面上部から選択できます。

線の設定を変えてみよう

画面右の[マテリアルプロパティ]をクリックすると、線や塗りに対しての設定を行えます。⁠マテリアルプロパティ]上部に表示されている「Solid Stroke」などがもともと用意されているマテリアルです。そして、青色で強調されている箇所が、現在選択しているマテリアルになります。

現在設定しているマテリアルの設定を変えてみましょう。⁠サーフェス]の中にある[ストローク][ベースカラー]をクリックして色を変更します。すると、描いた線の色が変更されます。これは、現在選択しているマテリアルで線を描いているからです。

[ラインタイプ]では線の書き方を変更できます。用意されているラインタイプは「ライン」⁠ドット」⁠四角形」の3つ。それぞれの線の描かれ方は以下のような形です。

次に[フィル]にチェックを入れてみましょう。すると、描いた線に塗りが適用されます。色の変更方法は先ほどと同じく、⁠ベースカラー]から色の変更を行います。⁠ストローク]のチェックを外し、⁠フィル]にのみチェックを入れていると、線は描かれずに塗りのみが適用されます。

レイヤーに関しては、⁠オブジェクトデータプロパティ]から編集できます。


今回は、グリースペンシルの実際の使用方法について見ていきました。次回は、グリースペンシルでパラパラ漫画のようなアニメーションを作る方法を見ていく予定です。次回も読んでくださると嬉しいです!

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