OpenSearch 3.0リリース⁠GPUアクセラレーションにより処理速度が大幅に向上

OpenSearch Software Foundationは2025年5月6日、オープンソースの全文検索・分析エンジンOpenSearchの新バージョンOpenSearch 3.0をリリースした。

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OpenSearchはElasticsearchを元に開発された全文検索エンジン。大規模データの検索、分析を高速に行うことができ、Apache License version 2(ALv2)のもとオープンソースソフトウェアとして公開されている。

OpenSearch 3.0はベクターエンジン向けGPUアクセラレーションが実験的に採用され、大規模なベクターワークロードでのパフォーマンスが向上し、インデックス構築時間は前バージョンと比較して最大9.3倍高速化される。またModel Context Protocol(MCP)がサポートされた。これにより各種AIエージェントはMCPを使ってOpenSearchと容易に連携でき、より包括的でカスタマイズ可能なAI活用が可能となった。さらに冗長なベクターデータソースを削除し、派生ソースデータを作成、利用することでストレージ消費量を3分の1に削減できるという。

このほかデータ管理機能としてクライアント、サーバー、ノード間通信間でgRPCがサポートされたり、検索プラットフォームと分析システムではApache Lucene 10へのアップグレード、Java 21のサポートなど最新の技術が採用されている。

OpenSearch 3.0の入手、セットアップはOpenSearchのダウンロードページから。

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