Google Pixel 6シリーズ以降は、独自SoC
製造はSamsungからTSMCに切り替え
Tensor G5の製造は、長年のパートナーだったSamsungからTSMCに切り替わると見られています。Samsungは、それを衝撃として受け取っていると9ToGoogleが伝えています。
Google shift to TSMC for Pixel 10 chip was a 'shock' to Samsung
記事では、製造パートナーの切り替えの理由として、Samsungのチップ製造歩留が大きく低いことが挙げられています。歩留まりとは、製造工程で合格品ができる割合を示す指標です。記事では、3nmの製造プロセスの歩留まりは、Samsungが50%であるのに対してTSMCは90%に達するとしています。
製造プロセスでも変わりますが、80%から90%が平均な歩留まりとされているので、Samsungの歩留まりは、相当低いことになります。歩留まりの高さは、製造されるチップのコストや供給能力に直結するので、結果として製造されるSoCの競争力にもなります。この切り替えが販売価格に直結しないかもしれませんが、Pixel 10シリーズは価格競争力を持っている可能性があります。
## 搭載モデムはSamsung製のまま
搭載モデムがMediaTek製に変更される話がありましたが、引き続きSamsung製のモデムが使われるようです。
Pixel 10 will still use an Exynos modem, leak shows
Samsung製のモデムが使われる理由として、リークされたPixel 10 Proのハンズオン画像の中に、DevCheck Proのスクショがあり、これが示したモデムがPixel 9と同じ
Exynosモデムと言えば、発熱や接続性、バッテリー消費に課題がありましたが、Pixel 9で搭載されたExynos 5400は、それらが大幅に改善されているため、同じモデムを使用してコスト削減を図ったと考えられています。
GPUはARM MaliからImagination Technologies製に変更
GPUは、これまでのARM Maliシリーズから、Imagination Technologiesが開発した最新世代のモバイルGPU
Imagination Technologiesといえば、古くからモバイルを知る人にとっては懐かしい名前です。同社が開発したPower VRは、AppleのAシリーズに採用されており、一時期はモバイルGPUの代表格でした。しかし、Appleは、A11から独自GPUに切り替えて、Power VRの搭載を中止します。
この動きに対して、Imagination Technologiesは
Imagination Technologiesは、この影響を受けて株価が大きく下落して経営危機に陥ります。最終的には身売りが決定されて、中国系ファンド
DXT-48-1536は、2クラスタの構成で、動作周波数は1.
ハードウェアによるレイトレーシングとGPUの仮想化に対応するのが特徴で、これまで使っていたGPUはサポートしていません。また、高度なAI推論支援も行えます。
また、2クラスタの構成の数字だけ見てしまうと、最近のGPUでは控えめどころか少ない印象を受けますが、クラスタあたりに多数の演算ユニットを備えた設計になっており、これらの集合体としてクラスタと呼ぶようです。
今のところ性能に関わる情報が一切ないので、端末が登場してからのお楽しみとなっています。
今週は、このあたりで、また来週。