イラストでわかる! Blenderの基礎知識

Blenderの機能の一つであるグリースペンシルを使って⁠パラパラ漫画を作ってみよう

本連載では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第54回目は、Blenderで用意されている機能のグリースペンシルを使って、パラパラ漫画を描く方法を見ていきます。

まずはグリースペンシルを使う用意から

これまでの記事でも取り上げたとおり、Blenderにはグリースペンシル用のワークスペースが用意されています。今回も、そのワークスペースを使用して、パラパラ漫画を描いていきましょう。

Blenderを起動し、トップ画面から「2Dアニメーション」を選択します。これで、グリースペンシル用のワークスペースが開きます。

線を描いていこう

さっそく、パラパラ漫画を描いていきましょう。今回は、ボールが下に落ちてバウンドするようなものにしてみます。

1フレーム目にバーがあることを確認して、イラストを描いていきます。まずは、中央より少し上に円を描きます。

次に、キーフレームを3フレーム目に移動します。移動したら[編集モード]に切り替え、ドラッグしてすべての点を選択します。選択した状態で、Gキーで描いたイラスト全体を下へ移動させます。

同じようにキーフレームを5フレーム目に移動し、同様の手順でイラスト全体を下へ移動します。

さらに7フレーム目にバーを移動して、円がつぶれたようなイラストを描きます。そして、10フレーム目にバーを移動させ、7フレーム目よりも円がつぶれたイラストを描いてみましょう。

これで動きの大半は完成したので、あとはキーフレームを複製していくだけです。7フレーム目のキーフレームを選択した状態で、Shift+Dを押します。するとキーフレームが複製されるので、そのままマウスを動かして13フレームに持っていきます。

ほかのキーフレームも同様に、5フレーム目のキーフレームを15フレームに、3フレーム目のキーフレームを17フレームに、1フレーム目のキーフレームを19フレームに複製していきます。

この状態でSpaceを押すと、ボールが落下してバウンドするアニメーションが再生されます。

完成したら動画を書き出そう

せっかくなので、動画として書き出してみましょう。まず、デフォルトの状態だとアニメーションが再生されるフレーム数が多いので、変更します。⁠出力プロパティ]にある[フレーム範囲]から[終了]の数を「20」に変更します。すると、20フレーム目までのアニメーションとなります。

次に、⁠出力]の欄からファイルのアイコン横をクリックして、書き出す動画の保存場所を設定します。

最後に、⁠ファイルフォーマット]「FFmpeg動画」に変更し、画面上部の[レンダー]から[アニメーションレンダリング]を選択することで、動画が書き出されます。

注意ファイルフォーマットでは、画像と動画どちらで書き出すかを選択できます。デフォルトでは画像として書き出される設定になっているため、デフォルトの設定だと、動画としてではなく各フレームが1枚1枚画像として書き出されてしまいます。


今回は、グリースペンシルを使ってパラパラ漫画を作成してみました。次回はUV展開について取り上げる予定です。次回も読んでくださると嬉しいです!

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