イラストでわかる! Blenderの基礎知識

Blenderの機能の一つであるUV展開について知ろう

本連載では、Blender の基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第55回目は、Blenderで用意されている機能であるUV展開の概要について見ていきます。

UV展開とは

Blenderには、UV展開という作業を行うことがあります。この作業は、簡単にいうとオブジェクトを立体から平面状に展開します。この展開する作業をUV展開」というのです。そして、展開した平面にテクスチャを描いていく作業を行っていきます。

ちなみに、UV展開のUVはなにかの略称という訳ではなく、座標軸のことを表しています。座標軸といえば、よく「X」⁠Y」⁠Z」を使いますが、それと同様に「U」⁠V」という座標軸があるというわけです。特に必須な知識ではないので、へ~そうなんだ~くらいの認識で問題ないでしょう。

UV展開を行う方法

UV展開を行う際、展開するために必要な切れ目「シーム」を入れる作業をまずは行います。

シームを入れたあと、画面上部のタブから「UV Editing」を選択して、オブジェクトを全選択すると、展開された平面が表示されます。

この展開された平面に対して、テクスチャを描いていきます。

テクスチャを書き込む方法

テクスチャを書き込む方法として、Blender上でそのまま描き込んでいく方法と、外部のペイントソフトを使用して描き込む方法があります。細かい手順は次回見ていきます。

Blender上で描き込んでいくには、⁠Texture Paint」というワークスペースを使用します。ワークスペースを切り替えると、ウィンドウ左側に展開図が表示されるので、そこにテクスチャを描き込んでいきます。

外部のペイントソフトでマテリアルを描き込むには、まず、オブジェクトを展開した図を画像としてエクスポートします。このエクスポートした画像を、使用したいペイントソフトで開き、マテリアルを描き込みます。そのあと、保存した画像をオブジェクトに貼り付けることで、外部のペイントソフトで描き込んだマテリアルを適用できます。


今回は、UV展開に関する概要について見ていきました。次回は、実際にどのように操作していくのかを見ていく予定です。次回も読んでくださると嬉しいです!

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