Figma⁠「Dev Mode MCP Server」ベータ版の提供を開始 ―MCPを使ってエージェント型コーディングプラットフォームとデザインコンテキストを共有

Figmaは2025年6月4日、同社のデザインツールFigmaをMCP(Model Context Protocol)に対応させ、Figmaで作成したデザインのコンテキストをLLMに提供するMCPサーバー「Dev Mode MCP Server」をベータ版としてリリースした。

Dev Mode MCP Serverは、Figmaのデザインファイルを使ってコードを生成するAIエージェントにデザイン情報やコンテキストを提供することで、Figmaを開発ワークフローに直接組み込むことができる。MCPをサポートしたエージェント型コーディングプラットフォームから利用可能だが、同社で対応を確認しているのは以下のエージェント型プラットフォーム。

  • VS Code with Copilot
  • Cursor
  • Windsurf
  • Claude Code

Dev Mode MCP Serverは、Figmaデスクトップアプリからのみ利用することができ、デスクトップアプリを起動してDev Mode MCP Serverを有効にすると、次のことが可能となる。

選択したフレームからコードを生成
Figmaのフレームを選択し、コードに変換、新しいフローを構築したり、アプリ機能をイテレーションしたりする手がかりとなる。
デザインコンテキストを抽出
変数、コンポーネント、レイアウトデータをコーディング環境に直接取り込む。デザインシステムやコンポーネントベースのワークフローで特に効果的。

これにより、Figmaで作成したデザインモックアップのスクリーンショットやデザインのパターンメタデータをDev Mode MCP Serverを使ってコーディング環境に取りこむことができ、一貫性をもったデザインコンテキストをスムーズに導入できるという。

Dev Mode MCP ServerはFigmaのProfessional、Organization、またはEnterpriseプランのDevまたはFullシートのユーザが利用できる。また今後数ヵ月の間に、リモートサーバー機能やより深いコードベース統合などの機能を含むアップデートリリースが予定されている。

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