Gemini 2.5 Proアップグレード版プレビューリリース

Googleは2025年6月5日、高性能言語モデルの最新バージョン「Gemini 2.5 Pro」のアップグレードプレビュー版をリリースした。今後数週間以内に安定版が一般公開される予定。

アップグレード版Gemini 2.5 Proはエンタープライズ規模のアプリケーションに対応できる大規模言語モデルで、LMArenaやWebDevArenaなどのベンチマークでOpenAI o3、Claude Opus 4、Grok 3 Beta、DeepSeek R1といった競合モデルに匹敵、あるいは上回るスコアを記録しているという。

とくにコーディングにおいて優れた性能を発揮し、Aider Polyglotなどの難度の高いコーディングベンチマークでトップクラスに並ぶスコアを記録。さらに数学、科学、知識、推論能力を評価するベンチマークであるGPQAとHumanity’s Last Exam(HLE)でもトップクラスのパフォーマンスをあげている。

また、前回の2.5 Proリリースからのフィードバックにも対応し、スタイルと構造が改善され、より洗練された形式の回答が得られるようになり、よりクリエイティブな表現が可能となった。

開発者はGoogle AI StudioとVertex AIを介してGemini APIでGemini 2.5 Proのアップグレードプレビュー版を使って開発を開始できる。また、コストとレイテンシをより細かく制御できる「Thinking Budget」の機能も追加されている。

Gemini 2.5 Proのアップグレードプレビュー版は、Geminiアプリでも展開されている。

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