Google、Geminiをコマンドラインから利用できるGemini CLIをオープンソースとして公開

Googleは2025年6月25日、AIアシスタントGeminiをコマンドラインから操作できる「Gemini CLI」をオープンソースとして公開した。

Introducing Gemini CLI, a light and powerful open-source AI agent that brings Gemini directly into your terminal. >_

Write code, debug, and automate tasks with Gemini 2.5 Pro with industry-leading high usage limits at no cost. pic.twitter.com/tpuz85slJQ
— Google AI Developers (@googleaidevs) June 25, 2025

Gemini CLIはターミナル上からコマンドラインインタフェースを使ってGeminiを利用できるAIワークフローツール。Apache 2.0ライセンスの元、GitHub上でオープンソースとして公開されている。

gemini-cli: An open-source AI agent that brings the power of Gemini directly into your terminal. -GitHub

LLMとしてGemini 2.5を取り込むことができ、階層型メモリ（コンテキスト⁠）⁠、自己修正型ファイル編集、セキュアなサンドボックス化されたツール実行といった機能を搭載しており、以下のような操作が可能となる。

Geminiの100万トークンのコンテキストウィンドウ内外の大規模なコードベースをクエリおよび編集
Geminiのマルチモーダル機能を使用してPDFやスケッチから新しいアプリを生成
プルリクエストのクエリや複雑なリベースの処理などの運用タスクを自動化
ツールとMCPサーバーを使用して、Imagen、Veo、Lyriaなどを使ったマルチモーダルな機能に接続
Geminiに組み込まれているGoogle検索ツールでクエリをグラウンディング

上記のほか、さまざまな利用法も提案されている。

I have been testing and using Gemini CLI in the last weeks. Here's what my setup looks like:

- For complex tasks, I *never* ask for code first. My initial prompt is to create a plan "Create a detailed implementation plan for [FEATURE, BUG]".
- Create multiple hierarchical GEMINI… pic.twitter.com/4brvJqv8nt
— Philipp Schmid (@_philschmid) June 25, 2025

Gemini Code AssistとGemini CLIが統合

また、Gemini CLIはGoogleのAIコーディングアシスタントであるGemini Code Assistと統合され、無料版、Standard版、Enterprise版のCode Assistプランのすべてのユーザが、VS CodeとGemini CLIの両方を利用できるようになった。

これはプレビュー版で、無料ライセンスでは60件/分、1,000件/日のGemini 2.5 Proトークンを利用できる。複数のエージェントを同時に実行、あるいは特定のモデルを使用したい場合はGoogle AI StudioまたはVertex AIキーを使用して使用量ベースの課金を実現するか、Gemini Code AssistのStandardまたはEnterpriseライセンスが必要。なお、無料版でのこのような制限を回避するために、Gemini 2.5 ProからFlashに、といった形でモデルを自動的に切り替える機能も搭載されている。