OpenAI⁠推論モデルo3-proをリリース —⁠—推論スタックの最適化により⁠API経由のo3の価格は80%値下げに

OpenAIは6月10日、最新の推論モデルo3-proをリリースした。

o3-proは、o3と同じ基盤を利用し、より長く考えて信頼性の高い応答を提供するよう設計されたモデル。それにより、科学や教育、プログラミング、ビジネス、ライティング支援の分野において、o3よりもo3-proが専門家に評価されているという。特に数学や科学、コーディングにおいて、o3-proはo3とo1-proを上回っていることを紹介している。

また、o3-proはo3と同じく、ウェブ検索、ファイルや画像の入力、Pythonの使用、メモリを使った応答のパーソナライズ化に対応している(画像生成は対応しておらず、Canvasも現在対応していない⁠⁠。このため、o1-proよりも応答に時間がかかる場合がある。OpenAIは、速度よりも信頼性が重要になる難しい質問に対して、o3-proを使うことを勧めている。

なお、この推論モデルを最大限に活用するためには、ユーザーがモデルの特性を理解し、適切にプロンプトを設計することが重要であることが指摘されている。

現在o3-proは、ChatGPTのProおよびTeamユーザー向けのモデルピッカーやAPIで利用可能。EnterpriseおよびEduユーザーは来週に入ってから利用可能になる予定とのこと。

API経由の価格については、o3に対応する推論スタックを最適化したことで、これまでのo3の価格を今回80%引き下げ、100万トークンに対して入力が2ドル、出力が8ドルとなった。さらに多くの計算資源が必要なo3-proの価格は、100万トークンに対して入力が20ドル、出力が80ドルとなっている。

このほかOpenAIのSam Altman氏は、今後リリース予定のオープンウェイトモデルについて今年夏の後半に出したいと言及している

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