親子で楽しむプログラミング

第27回スクラッチでプログラミングをはじめよう

大学入試にもプログラミングが必須

令和4年度入学者から、大学共通テスト(旧センター試験)に情報Iが課されるようになりました。令和4年3月26日付で東京大学がいち早く共通テストを大学入学試験に課すこと表明しました。それをきっかけに、他の国公立大学も一斉に共通テストに情報Iを課しています。ただし、各教科の選択必修や配点は大学ごとに異なります。

高等学校で必修となった情報Iの内容を確認すると以下の4つに大別されています。このうちの3.でプログラミングを学ぶことになっています。

  1. 情報社会の問題解決
  2. コミュニケーションと情報デザイン
  3. コンピュータとプログラミング
  4. 情報通信ネットワークとデータの活用

共通テストを実施する大学入試センターは、情報Iのサンプル問題を公開しています。その内容を見てみると、大問が3問でそのうち1問はプログラミングの内容となっています。プログラミングの問題の例として図1を以下に引用します。具体的には、比例代表選挙の仕組みを理解しながら、得票数から議席数を決めるプログラミングが穴埋め式で示されています。回答は選択式ですが、プログラムを自分で追いながら理解する必要があります。

図1
図1 得票に比例した各政党の当選者数を求めるプログラム
引用:独立行政法人 大学入試センター「令和7年度以降の試験に向けた検討について」サンプル問題「情報」
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/kako_shiken_jouhou/r7/r7_kentoujoukyou/

共通テストのプログラミング対策

大学入試センターのサンプル問題の解説にも示されていますが、⁠問題の中で使用するプログラム言語は、高等学校の授業で多様なプログラミング言語が利用される可能性があることから、公平性を鑑みて、大学入試センター独自の日本語表記の疑似言語」を用いるとしています。

さらに「配列、最大値探索、繰り返し処理の終了条件などを状況設定に応じてプログラムを修正することを通して問題解決に向けて考察する力を問う」と解説されています。

つまり、プログラミング言語によらずアルゴリズムの理解ができることが、共通テストのプログラミング問題の対策になります。例えば次のプログラムを見て、どういう手順になっているか読み取れますでしょうか。

図

おすすめ記事

記事・ニュース一覧