Android Weekly Topics

Google Chromeにまつわるアレコレ

今回は、Google Chromeに関する動きがいくつかあったので、まとめておきます。

今、Webブラウザはあたりまえの存在で、意識して気に留めることが少なくなりました。しかし、これなしでは生活に障が出るレベルなので、小ネタだけも便利だったり簡単になる可能性もあり、トレンドを知っておくのも悪くはないはずです。

Android 9.0以前のサポートを終了

2025年8月5日にリリース予定のAndroid版のChrome(バージョン139)では、Android 8.0 OreoとAndroid 9.0 Pieのサポートを終了します。

Sunsetting Chrome support for Android 8.0 (Oreo) and Android 9.0 (Pie) - Google Chrome Community

サポートが打ち切られた環境には、アップデートの配信が行われなくなります。アクティブデバイスは、Android 8.0が約4%、Android 9.0が約6%とされており、約10%のユーザが影響を受けることになります。

Android 8.0のリリースは8月21日、Android 9.0は2018年8月6日です。

新い方の9.0でもリリースされてから7年近く経過しています。Pixelシリーズを例に挙げれば、Pixel 3シリーズなので、近く発売されるPixel 10シリーズへ切り替える良い機会なのかもしれません。

サポート終了後、アプリが強制削除されることはないので、すぐさまChromeが使えなくなることはなく、引き続き利用できます。今後はアップデートが提供されることはなく、セキュリティに関わる懸念が残るので、Android 10以降を搭載した端末へ移行することを勧めています。

アドレスバーを画面下へ移動できるように

6月24日以降から、Android版のChromeでアドレスバーを画面の下へ移動できる機能が提供開始になりました。この機能はロールアウトされているようで、数週間以内には、全てのユーザーが利用できます。

How to move your Chrome address bar to the bottom of your Android screen

原稿執筆時点で提供開始から5日ほど経過していますが、筆者の環境には提供されていません。リリースの対象となったかの確認方法は、アドレスバーを長押しして「アドレスバーを下に移動」のオプションが表示されたら機能が提供されたことになります。

6.5インチ以上の画面を搭載する端末では、片手で持った時に画面上部まで指が届きません。よって、この機能追加は便利に使えるはずです。

ただ、選択式にして複雑性を増す必要はなく、新バージョンからアドレスバーを下に移動するだけで良いはずです。この変更が要因となりChromeが使えないこともないので、Googleは、また難しい事をしているという印象を受けます。それとも、上に表示されるべきと考えているのかもしれません。

タブをドラッグ&ドロップでアーカイブ

Chromeで開いているタブをドラッグ&ドロップでアーカイブできる機能が、Leopeva64 氏のXへのポストで判明しました。

使い方はシンプルです。開いているタブを「アクティブではないタブ」へドラッグ&ドロップするだけです。これでタブのアーカイブができます。この機能の実装が確認されたのはChrome Canaryで、次の正式リリースでは新機能として提供されると見られています。

余談にはなりますが、この話題でAndroid版にもCanaryリリースが存在することを思い出しました。2016年10月から提供されており、Playストア経由でインストールができます。リリース版のChromeも残るので、新機能をいち早く試してみたい方はいかがでしょうか。

Chrome Canary(試験運用版⁠⁠ - Google Play のアプリ

今週は、このあたりで、また来週。

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