今週は、小ネタながらAndroid関連の話題がいくつかあったので、気になるものをピックアップしていきます。

定期⁠、Chrome OSとAndroidは統合予定

Androidエコシステムの担当社長であるSameer Samat氏がTech Readerのインタビューで、Chrome OSとAndroidを統合する計画を語っています。

'I think you see the future first on Android' – Google's Android leader Sameer Samat | TechRadar

Sameer Samat氏は、Android 16やGemini、Android XRなどへの取り組みを語る中で「Chrome OSとAndroidを単一のプラットフォームに統合する予定なので、ラップアップユーザがどのような使い方をしているのか興味がある」といったインタビュー内容でした。

以前からiPad対抗のために「Chrome OSをAndroidへ移行する」と言ったニュースは出ており、これらを裏付ける発言です。また、Googleも2024年6月に、Androidに搭載されているカーネルやフレームワークの一部を利用して、Chrome OSを開発していく方針を発表しています。今回の発言は、こうした取り組みを改めて裏付けるものとなります。

Chromium Blog: Building a faster, smarter, Chromebook experience with the best of Google technologies

とは言えど、この類の話題は何度か聞かされているので、傍目に見ていると「予定は未定」という言葉がピッタリと当てはまるように感じます。

ただ、このような内部の変更はセンセーショナルに行われるのではなく、気付かないようにゆっくりと行われることが常です。気がつけば、Chrome OSとAndroidの中身は共通化されていたが正解で、現時点は、ゴールに向けて粛々と進められていると理解するのが正しいのかもしれません。

8月20日にMade by Googleイベントを開催

Googleは、Made by Google 2025を8月20日 午前10時（日本時間は8月21日の午前3時）に、ニューヨークで開催すると9ToGoogleが報じています。

Made by Google 2025: Pixel 10 and Pixel Watch 4 event on Aug 20

関係者に送られた招待状には、Pixelスマートフォン、腕時計、イヤホンの発表が予告されているので、Pixel 10シリーズ、Pixel Watch 4、Pixel Buds 2aが発表されると見られています。

去年発売されたPixel 9シリーズは、準備が間に合わなかったのか、最新OSのAndroid 15ではなくAndroid 14を搭載して発売し、後にアップデートされる形をとっていました。今年は、Android 16の準備も整っているので、新しい端末とOSで使い始められます。

充電器の新いラインナップが登場？

先で取り上げた9ToGoogleの記事では、充電アクセサリのラインアップを発表すると予想しています。記事には、これ以上の内容はありませんが、Android Authorityの記事では、Qi 2をサポートしたマグネット式の充電器を準備していると報じています。

Google Pixel 10 might debut Qi 2 support and magnetic “⁠Pixelsnap⁠”⁠ accessories

新しい充電器はQi 2.2に対応したPixel 10シリーズ向けのアクセサリです。名前は「Pixelsnap」とされており、一般的な充電器とスタンド付きの充電器、リングスタンド付き充電器の3種類になると見られています。

Googleは、スマートフォンをスマートディスプレイのように使える「ハブモード」を準備しているとの話があります。

Standby for Hub Mode: Google wants to turn your Android phone into a smart display - Android Authority

新しい充電器には、先のハブモードを充電中に活用できる機能を備える可能性があるとされています。これが実現されるのであれば、Pixel 10シリーズのウリになります。また、Google Nest Hubの対抗となるEcho Showは5インチが存在するので、これとの差を埋める役割にもなりそうです。

今週は、このあたりで、また来週。