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openSUSEプロジェクト⁠8/9の20周年祝賀企画に向け準備中

Ubuntu/CanonicalやFedora/Red Hatと異なり、コミュニティの長い歴史において何度かスポンサーやプロジェクト名がが変わってきたopenSUSEだが、公式には2005年8月9日がプロジェクト誕生の日とされている。20周年という記念すべきアニバーサリーまで1ヵ月を切ったことから、同プロジェクトはコミュニティメンバーに写真やマイルストーンの共有を呼びかけている。

openSUSEという名称で最初にリリースされたのは2006年12月7日に公開された「openSUSE 10.2」だが、コミュニティはこの日ではなく、openSUSEプロジェクトが立ち上がった2005年8月9日を生誕の日と定めている。なお、当時のスポンサーは今はなきソフトウェア企業のNovellで、Red HatがFedora Linuxをコミュニティ主導で成功させていることに触発され、Feooraのようにコミュニティ活動をベースにしたSUSEディストリビューションを構築したいと考えたことがプロジェクトローンチのきっかけだとされている。

その後、SUSEの所有はNovellからAttachmate → EQT Partnersと移り変わったものの、オープンソースコミュニティとしてのopenSUSEは活動が止まることなくエコシステムを徐々に拡げていった。現在は安定性を重視した「openSUSE Leap」と、ローリングリリースの「openSUSE Tumbleweed」の2系統で提供されおり、Leapの最新版は2024年6月リリースの「openSUSE Leap 15.6」である。

openSUSEは現在、8月9日に向けて20周年記念のプレゼンテーションで使用する画像の提供や、ローカルコミュニティにおける情報の共有や拡散を呼びかけており、8月9日当日には「openSUSE bar」⁠オンライン)において世界中のコミュニティメンバーと20周年を祝うイベントが企画されている。また、8月29日~31日にインド・ファリダバードで開催される「openSUSE.ASIA Summit 2025」では20周年記念Tシャツがあたるクイズが開催予定となっている。

これはopenSUSEを今日の姿に導いてくれた人々とのセレブレーションです。経験豊富な貢献者と新規の貢献者、そして情熱的なユーザとともに成し遂げてきた成果です。ここにアップされる写真のすべてが我々の共通のストーリーを物語っています。

(This is a celebration of the people who have made openSUSE what it is today. It’s an accomplishment that happened through seasoned and new contributors along with passionate users. Every photo tells a piece of our shared story.)

旧Novellの栄枯盛衰に巻き込まれながらも、オープンソースプロジェクトとして確固たる地位を築き上げてきたopenSUSE。無事に20周年を迎えられることを心から喜びたい。

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