ローカルLLM実行環境LM Studio⁠企業⁠組織での商用利用を無料に

Element Labsは2025年7月8日、同社が提供しているローカルLLM実行環境「LM Studio」を企業利用においても無料で使えるように方針を変更したことを発表した。

これまでのLM Studioは、個人ユーザーのみが無料で利用できていたが、企業や組織での商用利用には別途商用ライセンスの取得が必要だった。今回、企業・組織の利用に関する制限が撤廃され、業務でも無料で利用できるようになった。詳しくはLM Studioの利用規約やプライバシーポリシーを参照のこと。

この方針変更は、リリースから2年で数百万件のダウンロードがあるなかで、企業・大学などでの導入時に商用ライセンス取得が利用拡大の障壁となっていたことがある。また、Element Labsが「家庭や職場、どんな場所でももローカルAIに便利にアクセスできるようにする」というミッションを掲げていることも背景にあるという。

なお、SSO(シングルサインオン)やモデル・MCPのゲーティング、プライベートなコラボレーションなど、より高度な機能を必要とする企業向けにはエンタープライズプランが用意されている。また、今月中にはチーム内で設定ファイルなどをプライベートに共有できるTeamsプランも提供開始予定とのこと。

LM Studioには、アプリやSDKを使って作成したものを共有できる「Hub」というサービスがあるが、今週後半にはチーム向けにパブリックHubを作成し、職場や学校などで無料で利用できる仕組みも導入される予定。

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