Android Studio Narwhal Feature Dropの安定版が登場 ―Geminiを使ったエージェントモードが利用可能に

Googleは2025年7月31日、Android開発用の公式IDEでるAndroid Studioの最新バージョン「Android Studio Narwhal Feature Drop」を安定版としてリリースしたことを発表した。

Android StudioではすでにGemini in Android Studioという機能でAIとチャットしながら開発を進めることが可能であったが、Narwhal Feature Dropではさらにエージェントモードが追加された。エージェントモードはAndroid Studioサイドバーの「Gemini⁠⁠→⁠Agent」タブから利用できる。

エージェントに実行させたいタスクを記述すると、エージェントはリクエストを分析し、それを小さなステップに分解、ファイルの読み書きやGradleタスクの実行など、IDEツールを使用した実行プランが作成され、AIによるコードの変更や承認が手順を追って提示される。フィードバックに基づいてエージェントに反復処理を依頼したり、変更を自動的に承認することもエージェントオプションで設定可能。

エージェント モード
エージェント モード

なお、Android Studioの無料枠で提供されているデフォルトモデルはコンテキストの長さが短いため、一部エージェントへの質問やタスクに対する応答の深さが制限される可能性がある。エージェントモードのパフォーマンスを最大限に引き出すには、追加料金を支払いGemini API用のAPIキーを用意する必要があるとのこと。有料のプロジェクトにGemini APIキーを追加すると、Android Studioのモデルピッカーで「Gemini 2.5 Pro」を選択することで、最新のGemini 2.5 Proを1MBのコンテキストウィンドウで使用できるようになる。

このほか、XR Androidエミュレータが、デフォルトでIDEに埋め込まれた。これによりJetpackアプリのデプロイや3D空間のナビゲーション、埋め込みレイアウトインスペクタの使用がAndroid Studio内で直接実行可能となる。またJetpack XR専用に設計された新しいテンプレ―トを利用すると定型コードを含む安定したXR体験の開発をすぐに開始できるという。

XR Androidエミュレータ
XR Androidエミュレータ

Android Studio Narwhal Feature DropはWindows、macOS、Linux、およびChromeOS上で動作させることができ、Android Studioダウンロードページから入手可能。

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