Amazonが販売するタブレット
2011年から続くアプリストアですが、2025年8月20日でサービス終了のニュースはご存知かと思います。これは、Fireタブレットからアクセスできなくなると理解している方もいるかもしれませんが、認識違いで、Fireタブレット向けは引き続きサービスが提供されて、Android向けに提供していたAmazon Appstoreがサービス停止となります。
よって、8月20日以降、Fireタブレットが鍋敷にしか使えないというワケではありません。Amazon Appstoreは、かつてWindows 11向けにもサービスされていましたが、これは2025年3月5日でサポートを終了しています。Android向けのサービス停止は、これに続くものとなります。
Appstoreには、Amazonが提供するデジタル通貨
Amazon is killing its Android app store next week — here's what you should know
Fire OSからVega OSへバトンタッチが始まる
Appstoreが縮小する中、タブレットも方針転換を計画中とのニュースがあります。この計画は
このタブレットは2026年に市場投入が見込まれており、Fireタブレットのアプリ互換性に関するユーザの不満に応えるもので、価格は400ドル前後になると見られています。
Fire Max 11が230ドルの価格帯で棲み分けができるので、当面は、Fire OSとAndroid OSを搭載するタブレットの2本立てとなりそうです。買う側はわかりづらくなりますね……。
筆者はコンテンツ消費用としてFireタブレットを、何世代か愛用していました。
しかし、最新機種を購入して2年も経とうかというころには性能面で不満が出るのと、割り切った質感が時間の経過とともに目に付くようになり使うのを止めてしまいました。また、価格が安いことが一番のメリットでしたが、同価格でより性能や質感の高いタブレットが増えたのも、使わなくなった理由です。
とは言え、Amazonのエコシステムへアクセスする端末として見れば優秀で、Amazonにとっても欠かせない存在のはずです。今後は、価格面での競争力を維持するため、Amazonが独自開発した
これからのFireタブレットは、汎用的に使いたいユーザはAndroid OS搭載、Amazonが展開するサービスが使えれば十分なユーザは、Vega OS搭載の端末を選ぶことになりそうです。
Fire TVはどうなる
少し古い話になりますが
Amazon's reportedly ditching Android OS on its Fire TVs later this year | Tom's Guide
筆者は、FireTV cube、Fire TV Stick 4K Max、Echo Show Maxなど、メディア再生環境はAmazonのデバイスを多く導入しているので、今後がどうなるのか気になります。今どきであれば、気づけばFire OSからVega OSにスイッチしているなんてこともあるのかもしれません。
最後に冒頭の話に戻ります。Amazonの動きを見ていると、最後の砦として残されているFireタブレット向けのAppstoreも、近い将来、その役割を終えることになりそうです。
今週は、このあたりで、また来週。