Google⁠検索における「AIモード」日本でも段階的に提供開始 —⁠—まずは英文での応答から

Googleは2025年8月21日、検索サービスにおいてAIが回答をおこなう「AIモード」を日本を含む180以上の国と地域で提供開始することを発表し、日本国内でも展開され始めている。現時点では英語(英文)での応答に限定されているとし、今後さらなる言語や地域への拡大が予定されている。

AIモードは、従来の検索を超え、複雑な質問やタスクに対してAIが包括的な回答を生成する機能。ユーザーはテキスト、音声、画像を使って質問もでき、AIは関連情報をウェブから収集・整理し、分かりやすい形で提示する。また質問履歴を保存・参照できるほか、検索結果を友人や家族と共有し、共同で検討・計画することも可能。

現時点のAIモードの利用方法は以下のとおり。

  1. google.com/aimodeにアクセスする。
  2. 画面右上にあるGoogleアカウントのアカウントアイコンから「言語」の設定を選択し、⁠表示言語」⁠Display language)「English(英語⁠⁠」に変更する
    • あわせて、Result language filterに「日本語」を追加しておくのが良いだろう。
  3. google.com/aimodeのぺージに戻ると、AIモードの検索ボックスが表示される。
    • もしAIモードの履歴を利用したい場合にはウェブとアプリのアクティビティをオンにするを有効にする必要がある。
    • トップページのフォームに入力するときに、日本語で質問すると「AI Mode is only available in English right now. Stay tuned for more language support.」と表示され、回答されない。しかし、一度英語で回答された後に、日本語で追加質問すると日本語での回答が得られる。

また、google.comを開いたときに、検索フォームの一番右側に「AI Mode」ボタンが表示されるようになる(そのためには上記のように表示言語を「英語」に設定する必要がある⁠⁠。

AIモードについて、詳しくはヘルプページGet AI-powered responses with AI Mode in Google Searchを参照のこと。

なお、Google AI ProやAI Ultraプランの加入者は、より高度なGemini 2.5 Proモデルによる推論・計算・コーディング支援や、エージェント的なタスク実行機能(例:複雑な予約や計画の自動化)をLabsの実験機能として利用できるという(現時点ではアメリカのユーザー向け⁠⁠。

AIモードにおける各サイトへのリーチ対策については、Robby Stein氏(Google Searchプロダクト担当VP)が次のように語っている。

  • AIモードの回答内に埋め込まれたリンクは、内容や遷移先の文脈が分かりやすく、クリック率が高い傾向がある。
  • 現在デスクトップ版でリンクカルーセルの表示を開始しており、モバイル版にも今後展開予定。
  • テキスト内に直接埋め込まれる「インラインリンク」の表示方法も改善していて、ユーザーがどのタイミングでリンクをクリックしたいか、情報の出典や詳細を知りたいかをモデルが学習している。今後数週間で表示方法に変動がある可能性があるが、長期的にはより多くのインラインリンクを表示する方針。
  • さらに、Labsで実験中の「Web Guide」機能を拡張し、難しい検索でもAIが最適なウェブリンクを整理・提示できるようにしている。今後は「All」タブでもシステムが有用と判断した場合に表示する予定。
  • リンクの表示タイミングや方法について継続的に検討・改善を重ねており、AIモードや検索結果ページの進化に合わせて今後も取り組みを続けていく。

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