イラストでわかる! Blenderの基礎知識

AIツール「Claude」使ってオブジェクトをたくさん並べてみよう

本連載では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第61回目は、⁠Claude」を使って、Blenderのオブジェクトを均等に並べて生成してみたり、ランダムに並べて生成してみたりすると、どのような結果になるのかを見ていきます。

簡単なオブジェクトを具体的な指示を出さずに大量に生成してみよう

今回は、Claudeを使ってオブジェクトを大量に生成したり、その生成したオブジェクトをランダムに配置したりなどの指示を出していこうと思います。

まずは、どのように配置するのかは特に指定せず、とにかく大量のオブジェクトを生成するように指示してみます。

まずはいつも通りBlenderを立ち上げ、⁠⁠N]で表示されるメニューから[⁠Start MCP Server]をクリックし、ClaudeとBlenderでやり取りができるようにしておきます。

次にClaudeを立ち上げます。そして、⁠Blender上で簡単なオブジェクトを100個生成してほしい」と指示を出してみます。すると会話が進んでいきます。

指示を出した結果は以下の通りです。

オブジェクトの形などを指示しなかった場合、すべてがランダムに生成されました。形も複雑ではないためか、特に破綻した部分は見当たりません。

簡単なオブジェクトを大量に生成し均等に配置させてみよう

次は、オブジェクトの形や並べ方などを指定して指示を出してみます。先ほど生成してもらったオブジェクトは一旦削除しておきましょう。

まずは、⁠直方体を100個、均一な間隔で縦10個横10個となるようにBlender上でオブジェクトを生成してほしい」と伝えます。すると会話が進んでいきます。

指示を出した結果は以下のとおりです。

パッと見てみると、直方体は100個以上ありますが、その中でも大きさの大きい立方体(下記画像左上を囲っている直方体)は縦10個、横10個として並べられています。小さなオブジェクト(下記画像左上を除いた大部分を囲っている直方体)はグリッドの役目として配置されているようです。

花のオブジェクトを生成させてからランダムに配置してみよう

最後に、花のオブジェクトを生成してもらい、その生成したオブジェクトをランダムに配置できるか試してみたいと思います。先ほど作成したオブジェクトは削除しておきます。

まずは、Claudeに「Blender上で、ポリゴン数の少ない花びらが5枚の花を茎などは再現せずに花単体のオブジェクトを生成してほしい」と伝えてみます。これまでと同様、会話が進んでいきモデルが作成されていきます。作成されたモデルは以下のとおりです。

……花といわれればそうかな?といった感じですね。

一応花のモデルは生成してくれたので、次はこのオブジェクトをランダムに配置してもらえるように指示を出してみようと思います。

Claudeに「Blender上で今作成した花のオブジェクトを50個、ランダムに配置してほしい」と指示を出します。会話が進んでいきます。

指示を出した結果は以下のとおりです。

オブジェクトの高さや角度なども調整してくれているので、単調にならずに遠目から見ると花畑のように見えなくもないです。角度は調整してもらえると思っていなかったので、想像よりもいい結果になりました。


今回は、Claudeを使ってオブジェクトをたくさん生成したり、ランダムに配置したりするとどうなるのかを見ていきました。立方体や円柱などもともとBlenderに用意されているオブジェクトに関しては、破綻することなくランダムに生成できました。

しかし、⁠花を作成して」といったように、Blenderには用意されておらず、Claude側がモデリングをしなければならないようなモデルの場合は、あまり想定通りの結果は得られませんでした。

やはり、あまり複雑ではないモデルをお願いすることが現段階ではよさそうですね。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧