Fedoraプロジェクトは9月18日、プロジェクト内のサブプロジェクトやSIG(Special Interest Groups)の活動をサポートする新しいコラボレーションプラットフォーム「Fedora Forge」をソフトローンチした。まずはリリースエンジニアリングチーム(RelEng)やFedora Council、FESCo(Fedora Engineering Steering Committee)など厳選されたプロジェクトの移行を開始し、その後、段階的に他のサブプロジェクトの移行も進めていく。
Fedora Forgeはオープンソース(GPLv3)のセルフホスト型プロジェクト管理サービス「Forgejo」をベースに構築されており、今後、Fedoraプロジェクトの公式な専用作業スペースとして機能する。Fedoraプロジェクトは2024年12月、それまで利用してきたPagureに代わるGitリポジトリのホスティングプラットフォーム(git forgeソリューション)としてForgejoを選定しており、機能やUIを改善しながらFedora Forgeのローンチに備えてきた。とくにPagureからのシームレスな移行を図るため、「Pagure Migrator」というツールを新たに開発、プルリクエストや課題チケット、トピックといった履歴データのスムースな移行も可能にしている。
Fedoraプロジェクトは今回のソフトローンチでRelEngやFESCoの移行を進めつつ、サブプロジェクト/SIGをFedora Forge上でローンチする準備を重ねており、「(Fedora Forgeを)数週間以内に正式リリースする」としている。オープンソースプロジェクトではGitリポジトリのホスティングにGitHubやGitLabが 選ばれることが多いが、Gitリポジトリのホスティングと開発コラボレーション機能の両方を完全にオープンソースで提供する、Forgejoの大型プロジェクトにおけるユースケースとしても注目されそうだ。