MCPサーバーの公式オープンカタログ「MCPレジストリ」プレビュー公開 ―信頼できるMCPサーバーの発見と独自のサブレジストリ展開が容易に

2025年9月8日、MCPコミュニティは、MCP(Model Context Protocol)クライアントに信頼できるMCPサーバーの一覧を提供する公式リスト「MCPレジストリ」をプレビュー版として公開した。レジストリに構築したMCPサーバーを登録することも可能。MCPサーバーの配布と検出を標準化するため、MCPの大元を開発したAnthropicのメンバーをはじめとするMCPコミュニティの企業メンバー等からな成る開発チームによりプロジェクトが進められた。

MCPレジストリはレジストリワーキンググループによって管理され、許可されたライセンスが付与された公式のMCPプロジェクト。コミュニティメンバーは、モデレーションガイドラインに違反するサーバー(スパム、悪意のあるコードを含むサーバー、正規のサービスのなりすましなど)に問題を報告することができ、レジストリのメンテナーは、これらのエントリをブラックリストに登録し、遡及的にパブリックアクセスから削除できる。

このMCPレジストリはGitHub上で公開されており、OpenAPI仕様によりこれを取り込んだプライベートのサブレジストリを構築することができる。これによりMCPレジストリは公開されているMCPサーバーの信頼できる主要な情報源として機能し、組織は独自の基準に基づいてサブレジストリを作成できる。

実際にMCPレジストリにサーバーを登録する方法は、GitHub上で公開されているレジストリへのサーバーの追加(サーバー管理者向けガイド)を、MCPレジストリの一覧データにアクセスするにはMCPレジストリデータへのアクセスガイドを参照。

なお今回のMCPレジストリのプレビューは、一般公開前にユーザーエクスペリエンスを向上させることが目的で、データの耐久性やその他の保証はない。一般公開前に互換性のない変更が行われる可能性もあるので注意が必要。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧