Ruby 4.0.0リリース ーRuby BoxやZJITを実装

Rubyコミュニティは2025年12月25日、Rubyの新バージョンRuby 4.0.0をリリースした。

Rubyは毎年クリスマスにアップデートリリースが行われてきたが、大きなバージョンナンバーがカウントアップするのはRuby 3.0が2020年にリリースされて以来5年ぶりとなる。

Ruby 4.0.0の主な新機能は以下の通り。

Ruby Box
Ruby Boxはアプリケーションコード、ライブラリ、モンキーパッチなどを分離するために、Rubyプロセス内で分離されたスペースを提供する機能。テストケースの実行や更新時のレスポンス検証などに役立てることが想定されている。
ZJIT
ZJITは新しい just-in-time(JIT)コンパイラ。現行のYJITに代わる次世代のJITコンパイラとして期待されている。YJITより大きなコンパイル単位サイズとSSA IRを導入することでパフォーマンスの上限を上げ、より一般的なデザインであるメソッドコンパイラにすることで外部から貢献しやすくなる。現状ではまだYJITほど高速に動作しないため、デフォルトではビルドできず、メインの動作環境として使用するには注意が必要。
Ractorの改善
Rubyで並列処理を行うRactorの機能が大幅に改善された,Ractor::Portというクラスの導入でメッセージ送受信が柔軟になったほか、データ構造の改良でグローバルロックに対する競合が減少し、並列処理パフォーマンスも向上している。

このほか、論理二項演算子の記述といった言語仕様の改良やコアクラスの変更など、多くの改善が施されている。詳しくはGitHubのNEWS for Ruby 4.0.0等を参照。

Ruby 4.0.0の入手/インストールはruby-lang.orgのダウンロードページから。

Ruby 4.0.0のリリースに先立ち、ruby-lang.orgのサイトがリニューアルされた。今年はRuby誕生30周年でもある。

ruby-lang.orgのトップページ
ruby-lang.orgのトップページ

また12月23日には、RubyのドキュメントページRDocが使われている英語版)もリニューアルしている。

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